お子さまが幼稚園や保育園に通う時期が近づくと、どの保育施設を選ぶべきか迷うことがあるかもしれません。
たとえば「認可外保育施設」という言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような施設なのか、どのような違いがあるのかがわからないという方も多いでしょう。
本記事では、幼稚園や保育園と認可外保育施設の違いについて詳しく解説し、ご家族にとって最適な保育施設選びの参考にしていただけるよう、わかりやすくお伝えします。
認可外保育とは?幼稚園や保育園とは何が違う?
「認可外保育」とはどのような保育形態なのか気になる方も多いでしょう。
認可外保育は、国や地方自治体の基準を満たしていない保育施設を指しますが、その中には質の高い保育を提供している施設も少なくありません。
では、具体的にどのような点が幼稚園や保育園と異なるのか、まずは基本的な定義や特徴について見ていきましょう。
認可外保育施設の定義と特徴
認可外保育施設は、国や地方自治体の認可を受けていないため、設立の自由度が高く、さまざまな形態を持つ施設があります。
例えば、少人数制の保育や特定の教育プログラムを取り入れた施設、英語や音楽などの専門的なカリキュラムを提供する施設などが含まれます。
保育料や運営方針は施設ごとに異なるため、ご家庭のニーズに合った選択が可能です。
認可外だからといって、認可を受けている施設に劣るわけではありません。
幼稚園・保育園など認可保育との違い
認可保育施設と認可外保育施設の違いを理解することは、適切な選択をする上でとても重要なことです。
認可保育施設は、政府の基準を満たし、行政の監督下で運営されている施設です。
これに対して、認可外保育施設は、政府の基準に必ずしも準じない形で運営されています。
そのため、保育内容や施設の設備、費用においても大きな違いが生じることがあります。
ここでは、認可保育施設と認可外保育施設の具体的な違いについて詳しく見ていきましょう。
認可外保育の種類
認可外保育施設は、特徴が豊かでさまざまな種類が存在し、それぞれの施設が提供するサービスや対象年齢、保育内容も異なります。
以下では、代表的な認可外保育施設の種類についてご紹介します。
ベビーシッター
ベビーシッターは、個別にご家庭を訪問して保育を行うサービスです。
施設とは言えない場合もありますが、代表的な保育に関わるサービスのためご紹介します。
柔軟な時間設定が可能で、ご両親のニーズに合わせた保育が提供されるのが特徴です。
ただし、サービス内容や料金が個々のベビーシッターによって異なるため、信頼できる人を見つけることが重要です。
企業主導型保育
企業主導型保育は、企業が主体となって設置・運営する保育施設です。
社員の福利厚生として利用されることが多く、社員だけでなく、地域の子どもたちも利用できるケースがあります。
保育時間が長く設定されていることが多く、共働きの家庭にとっては大変便利な施設です。
託児所
託児所は、短時間の預かりを専門とする施設で、一時的な保育が必要な際に利用されます。
ショッピングや用事の合間にお子さまを預けることができるため、非常に便利です。
ただし、保育内容や設備の質は施設によって大きく異なるため、利用前に確認が必要です。
認可外保育を選ぶメリット
認可外保育施設には、認可保育施設にはないさまざまなメリットがあります。
ご家庭のライフスタイルやお子さまの個性に合わせて、最適な保育を選ぶために、認可外保育施設のメリットを理解しておきましょう。
柔軟な利用時間
認可外保育施設の大きなメリットの一つは、利用時間の柔軟性です。
認可保育施設では、一定の保育時間が決まっていることが多いですが、ベビーシッターなどの認可外保育施設では、早朝や夜間、週末にも対応しているところがあります。
そのため共働きのご家庭や、急な用事が入ることが多いご家庭にとって大変便利です。
保育時間をご家庭のスケジュールに合わせて調整できるため、仕事や家事との両立がしやすくなります。
費用面
認可外保育施設は、施設ごとに料金設定が異なるため、一概にどれくらいの費用かを解説することは難しいです。
一般的には、認可保育施設よりも費用が高いことが多いですが、逆に、短時間利用や特定の日だけの利用が可能な場合は、費用を抑えることができることもあります。
また、一部の認可外保育施設では、無償化や補助金の対象となる場合もあり、費用面での負担を軽減できる可能性もあります。
認可外保育を選ぶデメリット
認可外保育施設には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ご家庭のニーズに合うかどうかを判断するために、デメリットについても理解しておきましょう。
安全性や保育の質のばらつき
認可外保育施設の大きな課題の一つは、安全性や保育の質にばらつきがある点です。
認可施設は厳しい基準をクリアしている一方、認可外施設では基準が異なるため、施設によっては保育環境やスタッフのスキルに違いがあることがあります。
保護者としては、事前に施設の見学や評判を確認することが重要です。
また、認可施設でも同様の課題があるため、保育の質を評判などで確認しておくべきです。
幼稚園・保育園以外での認可外保育でも補助金はある?
認可外保育施設を利用する場合でも、一定の条件を満たせば補助金を受けられるケースがあります。
自治体によって異なりますが、所得制限や利用時間に応じた補助金制度が整備されていることがあります。
特に、共働き家庭やシングルマザーの家庭では、この補助金制度を活用することで、費用面の負担を軽減できる場合があります。
補助金制度を利用する際には、各自治体のホームページや窓口で詳細を確認し、適切な手続きを行うことが大切です。
認可外保育のまとめ
認可外保育施設には、利用時間の柔軟性や選択肢の広さといったメリットがある一方で、安全性や保育の質にばらつきがあるなどのデメリットも存在します。
ご家庭のニーズやお子さまの個性に合わせて、最適な保育施設を選ぶために、事前に十分な情報収集と検討を行うことが大切です。
また、補助金や無償化制度を上手に活用することで、費用面での負担を軽減しながら、安心してお子さまを預けられる保育環境を整えていきましょう。