お子さまの小学校入学を控え、ランドセル選びは親御さんにとっても大きなイベントですね。
ランドセルの色一つを選ぶことは、お子さまの学校生活を彩る大切な決断。
それぞれの色には、お子さまたちの個性や夢が映し出されます。
今回は、全国で人気のランドセルの色を、ランキング形式でご紹介します。

ランドセルの色について

ランドセルの色は、過去には赤と黒がメインでしたよね。
最近では、多様性が求められる時代となり、さまざまな色を選べるようになりました。
ですがあまりにも色が増えたために、逆に迷ってしまうご家庭も少なくありません。
お子さまの好きな色を選べば解決、というわけでもなく、6年間使い続けられることを前提に考えなければならないのです。
ランドセルの色の歴史
ランドセルの色は時代と共に変遷してきました。
元々は赤や黒が主流で、それぞれの色には特別な意味が込められていたほか、染色の技術的にきれいにムラなく染められる色が限られていたということもあります。
ほんの2000年代前半までは赤と黒がずっとメインで、中には珍しい色のランドセルの子もいましたが、それでもごくわずかでした。
しかし、時が経つにつれ、お子さまたちの多様な個性やニーズに応えるため、色の選択肢も増えてきました。
この変化は、お子さまたちの成長や多様性を象徴していると言えるでしょう。
ランドセルの色の種類・展開
現在のランドセル市場では、色の選択肢は非常に豊富です。
伝統的な赤や黒から始まり、ブルー、グリーン、ピンク、パープルなど、お子さまたちの個性を表現できる幅広い色が展開されています。
さらに最近では、ナチュラルな色合いや、洗練されたデザインのランドセルも人気を集めています。
選択肢が多いことは良いことではありますが、多過ぎることで選べないという問題も発生することに。
もちろん、お子さまやご家族の意見を反映させた色選びができれば、まったく問題はありません。
ですが、色選びで悩んでいる、傾向を知りたい、という皆さまにランキング形式で人気の色をご紹介いたします。
【男の子編】TOP5!人気のランドセルカラーランキング

まずは男の子に人気の色のランキングから。
多様性はあるものの、やはり定番色や男の子が好みそうな色が多いです。
1位 黒(56.9%)

まずは圧倒的人気を誇る「黒色」のランドセル。
黒はそのクラシカルな魅力で、長年にわたり多くのご家庭に選ばれています。
汚れが目立ちにくく、どんな洋服にも合わせやすいのが特徴です。
また、黒はお子さまたちの成長と共に風格を増し、格好良さを演出してくれます。
やはり定番の黒は、6年間飽きずに使える安心感と、どんな服装にも合うコーディネートのしやすさから、毎年一番の人気を誇ります。
2位 紺(ネイビー)(14.5%)

次に人気なのが「紺(ネイビー)色」のランドセル。
紺色は黒よりも少しやわらかい印象を与え、知的で落ち着いた雰囲気を演出します。
洋服との相性も良く、上品でスタイリッシュなイメージをお子さまに与えてくれるでしょう。
黒に近い知的さと品がありながら、より個性的でおしゃれな印象を与えられる点が、多くのお子様やご両親に選ばれている理由です。
3位 青(10.4%)

「青色」のランドセルは、明るくさわやかな印象を与える色です。
空や海を思わせるような青は、お子さまの好奇心を刺激し、学校生活を楽しく彩ることでしょう。
また、青色は集中力を高める効果もあると言われています。
空や海を思わせる爽やかな青は、元気で活発な男の子のイメージにぴったり。誠実さやスポーティーな印象も与える、根強い人気のカラーです。
4位 緑(6.3%)

続いては「緑色」。自然を連想させる緑は、穏やかで癒しの効果があります。
新しい環境に慣れるための心強いサポートとなり、穏やかな気持ちで学校生活を送らせてくれるでしょう。
落ち着いた深みのある緑は、上品で知的な印象を与えます。他の子と少し違う個性を表現しつつも、飽きずに6年間使える絶妙なカラーです。
5位 こげ茶(ダークブラウン・チョコ)(2.8%)

最後にご紹介するのは「こげ茶(ダークブラウン・チョコ)」色。
こげ茶色は洗練された大人っぽい雰囲気を持ち、他の色にはない独特の魅力があります。
黒や紺とは異なる個性を持ちながらも、洗練された印象を与える色です。
【女の子編】TOP5!人気のランドセルカラーランキング

次に女の子に人気のランドセルの色ランキングをお届けします。
一緒に、お子さまにぴったりのランドセルを見つけましょう。
女の子は定番の赤ではなく、別の色が上位にランクイン。
女の子らしい淡い色味が好まれているようですね。
1位 紫・薄紫(スミレ・ラベンダー等)(29.6%)

女の子に一番人気の色は「紫・薄紫色」です。
紫色はエレガントで優雅な印象を与え、スミレやラベンダーのようなバリエーションがあります。
この色は、お子さまの独特な個性を引き立て、学校生活での新しい出会いや経験に向けたワクワク感を演出します。
高学年になっても使いやすい『大人っぽさ』と、可愛らしさを両立できる絶妙な色合いが、近年のお子様やお母様の心をつかんでいます。
2位 桃(ピンク・ローズ)(17.0%)

次に人気なのは「桃色(ピンク・ローズ)」。
ピンクは可愛らしさと女の子らしさを象徴する色です。
ローズピンクは少し大人っぽさも演出し、お子さまの成長を感じさせる色合いとなっています。
3位 水色(スカイブルー)(16.5%)

「水色(スカイブルー)」は、明るくさわやかな印象を与える色。
空のように広がる可能性を表し、お子さまの学校生活に積極性と明るさをもたらします。
また、まるでプリンセスのような、爽やかで透明感のある水色は、お子様の純粋な可愛らしさを引き立てます。
甘すぎず、すっきりとした印象になるのも人気の理由です。
4位 赤(レッド)(12.4%)

「赤(レッド)」は活動的で元気な印象を与える色。
学校での活動的なシーンに映える赤色ランドセルは、お子さまの元気な姿を引き立ててくれます。
また、赤は決断力やリーダーシップを象徴する色とも言われています。
女の子のランドセルの王道カラーである赤は、ぱっと目を引く華やかさと、昔から続く伝統的な安心感が魅力。
お子様を元気で愛らしい印象に見せてくれます。
5位 うす茶(ライトブラウン・キャメル)(8.0%)

ランキングの最後は「うす茶(ライトブラウン・キャメル)」色。
ナチュラルで落ち着いた雰囲気のうす茶は、どんな服装にも合わせやすく、お子さまの温かみとやさしさを表現します。
上品で落ち着いた雰囲気のキャメルは、周りと少し差がつくおしゃれカラーとして人気です。
どんなお洋服にも馴染みやすく、高学年になっても素敵に使いこなせます。
また、この色は汚れが目立ちにくく、長く使えるのも魅力の一つです。
ジェンダーにとらわれない色選び・色決めも

ランドセル選びは、色がお子さまの個性や好みを表現する大切な要素です。
しかし、その選択にジェンダーの固定観念が影響を与えることもあります。
ここではジェンダーにとらわれず、お子さまに最適な色を選ぶためのポイントをご紹介します。
個性と好みを重視しましょう
お子さまの好きな色、または身に着けたいと感じる色が最優先です。
色は単なる見た目以上の意味を持ち、お子さまの個性や気持ちを表現する手段です。
例えば、女の子でも活発な性格を反映して青や黒を選ぶケースもありますし、男の子であってもやわらかなピンクや紫を選ぶことがあります。
色の意味を理解しましょう
各色にはそれぞれ意味があります。たとえば青は落ち着きや信頼を、ピンクは愛情や優しさを象徴します。
色の意味を理解することで、お子さまがどのような自分を表現したいか、または自分自身にどのような効果を期待しているのかを知る手助けになります。
長期的な視点を持ちましょう
ランドセルは6年間使うものですから、流行に左右されず長く愛用できる色を選ぶことも重要です。
一時的な好みではなく、時間が経過しても飽きずに持続する色を選ぶことが肝心です。
ラン活は年中さんの秋ごろから開始するご家庭が多いですが、その時のお子さまの好みと、4年後、5年後の好みは変わる可能性もあります。
ですから6年間使い続ける前提で、色選びをする必要がある点もご留意ください。

後悔しないランドセルの色選び、3つのチェックポイント
人気ランキングを見ると、素敵な色がたくさんあって、ますます迷ってしまうかもしれませんね。
6年間、お子様が毎日笑顔で背負ってくれるランドセルを選ぶために、色選びで大切にしたい3つのチェックポイントを、工房の視点からご紹介します。
1. お子様の「今」の好きと、「6年後」を想像する
まず何よりも大切なのは、お子様ご本人が「これがいい!」と思えることです。
お子様が選んだ色は、ランドセルへの愛着に繋がります。
ただ、キャラクターのデザインや、あまりに奇抜な色を選ぶ際には、少しだけ立ち止まってみましょう。
「6年生になった時も、この色やデザインは好きかな?」とお子様と一緒に想像してみることが大切です。
高学年になると好みも少しずつ大人っぽく変わっていくこと、シンプルなデザインのランドセルは高学年になっても格好良く(可愛く)見えることを、優しく伝えてあげられると良いですね。
2. 汚れや傷の目立ちやすさはどう違う?
「明るい色は汚れが目立ちそうで心配…」というお声もよくいただきます。
一般的に、黒や紺などの濃色は傷や汚れが目立ちにくく、白やパステルカラーなどの淡い色は、付着した汚れが目立ちやすい傾向はあります。
しかし、黒川鞄のランドセルは、表面に傷や汚れに強い特殊な加工を施しておりますので、どの色を選んでいただいても過度な心配はございません。
革の上質さも相まって、むしろ6年間使い込むほどに美しい風合いが増していきます。安心してお好きな色をお選びください。
3. 高学年になった時の姿をイメージしてみる
小学校の6年間で、お子様は心も体も大きく成長されます。入学時には大きく見えたランドセルも、6年生になる頃にはすっかり体に馴染んでいることでしょう。
小柄な1年生が背負う姿と、すらっと背が伸びた6年生が背負う姿とでは、同じランドセルでも印象が変わって見えることがあります。
落ち着いた色やクラシックなデザインは、お子様が成長された後も、その姿に寄り添い、格好良さや上品さを引き立ててくれます。
ぜひ、少しだけ未来の姿も想像しながら、色を選んでみてください。
色の美しさが6年続く、黒川鞄工房のこだわり
ランドセルの色は、単に表面に塗料を塗っているだけではありません。その美しい発色は、土台となる革そのものの品質と、それを最大限に活かす職人の仕上げの技術によって生まれます。
黒川鞄工房では、厳選された上質な天然皮革を使用し、その日の気温や湿度まで見極めながら、熟練の職人が何層にも色を重ねていきます。この手間を惜しまない工程こそが、深みと透明感のある、美しい色合いを生み出す秘訣です。
だから、6年間使っても色褪せにくく、使い込むほどに深い味わいが増していくのです。私たちは、お子様が卒業するその日まで、選んだ時の色の感動が続くランドセルをお届けすることをお約束します。

ランドセルの色ランキングと色選びまとめ

ランドセルの色選びは、お子さまの新しいスタートを象徴する重要な決断です。
色にはそれぞれ意味があり、お子さまの個性や感性を反映します。
ジェンダーにとらわれず、お子さまの好みと個性に基づいた選択をすることが大切です。
お子さまと一緒に色の意味や好みを話し合いながら、6年間を共にする最適なランドセルを見つけてください。
色選びに関するよくあるご質問
6年間使っても飽きない色はどれですか?
やはり黒や紺、赤といった定番カラーは飽きが来ず、高学年になっても安心してお使いいただけます。近年人気のキャメルやグリーンなども、落ち着いた色合いのため長く使えると好評です。
明るい色のランドセルは汚れが目立ちますか?
黒川鞄のランドセルは表面に傷や汚れに強い加工を施しているため、明るい色でも過度な心配は不要です。万が一汚れた場合は、固く絞った布で優しく拭き取ってください。詳しいお手入れ方法はこちらの記事をご覧ください。>>https://blog.kurokawa-kaban.com/archives/maintenance/
親と子で好みの色が違う場合はどうすればいいですか?
最終的に6年間使うのはお子様ご自身ですので、まずはご本人の気持ちを尊重することが大切です。その上で、高学年になった時のことや、汚れの目立ちやすさなどを一緒に話し合ってみることをお勧めします。工房の展示会などで実際に背負ってみると、印象が変わることもありますよ。