ご家族の皆さまが選ぶ鞄、財布、靴、ランドセルなどの革製品において、牛革はその高級感と耐久性からとても人気がある素材であることはご存じでしょう。
それだけではなく、牛革製品は適切なお手入れをすることで、その魅力をさらに引き出し、使い込むほどに味わいを深めることができます。
この記事では、牛革のお手入れ方法や必要な道具、そしてお手入れのコツを詳しくご紹介いたします。
あなたの大切な革製品を長く美しく保ち、使い込むほどに増す味わいを一緒に楽しんでみませんか?
牛革は手入れをし使い込むほど味が出る
牛革は天然素材であり、使い込むほどに独特の風合いや深みが増していきます。
このエイジング効果は、牛革製品ならではの魅力と言えるでしょう。
お子さまが6年間毎日使うランドセルも、適切なお手入れをすることで、より一層味わい深いものになります。
鞄や財布、靴などの革製品も同様に、使い込むことで個々にしか出せない風合いが楽しめます。
お子さまの成長とともに変化していく革製品は、ご家族の皆さまにとっても特別な存在となるでしょう。
牛革のお手入れの基本
牛革のお手入れは難しそうに思われがちですが、実は基本的な手順を押さえればご自宅でも簡単に行えます。
定期的なお手入れを習慣にすることで、牛革製品の美しさを保ち、より長く使うことができます。
以下に、牛革のお手入れの基本となる3つ流れをご紹介します。
① ブラッシングでホコリを落とす
最初のステップは、レザーブラシを使って表面のホコリや汚れを取り除くことです。
ブラッシングは革のお手入れの基本中の基本であり、汚れを放置すると革の劣化を早める原因になります。
ブラシは革の表面に対して優しく動かし、細かな部分も丁寧に行いましょう。
この作業は、革の毛穴を開き、後のクリームの浸透を良くする効果もあります。
② レザークリームを塗り保湿する
次に、レザークリームを使って革に栄養を与え、保湿します。
革は乾燥するとひび割れや硬化の原因となるため、定期的な保湿が大切です。
クロスややわらかい布にクリームを少量取り、革全体に薄く均一に塗り広げましょう。
塗り終わったあとに布を使って軽い力で磨くように丁寧に塗り込みながら拭き取ると、光沢が増して美しい仕上がりとなります。
③ 防水スプレーで濡れやカビ対策をする
最後に、防水スプレーを使用して水分や汚れから革を保護します。
防水スプレーは革製品の耐久性を高め、雨や湿気によるダメージを防ぐ効果があります。
スプレーは製品から20〜30cm離して均一に吹きかけ、ムラが出ないように注意しましょう。
スプレー後は風通しの良い場所でしっかりと乾かすことが大切です。
黒川鞄のランドセルでは防水加工によりメンテナンスフリーとなっていますが、一般的な革製品の場合は定期的に防止スプレーを吹きかけておくことをおすすめします。
牛革のお手入れで揃えておきたい道具
お手入れを効果的に行うためには、適切な道具を揃えることが重要です。
以下に、牛革のお手入れに必要な基本的な道具をご紹介します。
① レザーブラシ
レザーブラシは、革専用のブラシで、豚毛や馬毛などの天然毛を使用したものがおすすめです。
やわらかい毛先が革を傷つけずに汚れを取り除きます。
ブラシは持ちやすいサイズのものを選ぶと、細かな部分まで丁寧にケアできます。
できれば専用でそれなりのクオリティの物を準備したいところですが、代用品として100均でもブラシを手に入れることは可能です。
② クロス(一般的な布でもOK)
クロスは、クリームの塗布や仕上げの拭き取りに使用します。
綿100%のやわらかい布や、専用のポリッシングクロスがおすすめですが、無い場合は使わなくなったTシャツの切れ端などでも代用できます。
清潔なものを使用し、色移りを防ぐために白色の布を選ぶと安心です。
③ レザークリーム
レザークリームは、革に必要な油分や栄養を補給するための必須アイテムです。
無色のものを選べば、どの色の革製品にも使えますが、製品に合わせた色を選ぶことでより良い質感に仕上げることもできます。
天然成分配合のクリームは革への浸透が良く、仕上がりも美しくなります。
④ 防水スプレー
防水スプレーは、革製品を水分や汚れから守るために欠かせません。
革専用の防水スプレーを選び、定期的に使用することで長持ちさせることができます。
スプレータイプの他に、ジェル状のものもありますので、用途に合わせて選びましょう。
牛革のお手入れに100均クリームやニベアは代用できる?
「専用のレザークリームを買うのはちょっとハードルが高い…」と感じるご家族の皆さまもいらっしゃるかもしれません。
実は、100均で購入できる革用クリームや、ニベアなどの保湿クリームでも一応の代用は可能です。
これらのクリームは革に油分を補給し、乾燥を防ぐ効果があります。
ただし、成分や浸透性が専用のものと異なるため、使用する前に目立たない部分で試してから全体に塗ることをおすすめします。
また、長期的な効果を考えると、やはり専用のレザークリームを使用する方が安心です。
あくまでどうしても用意ができない場合の対応策として考えましょう。
牛革の鞄、財布、靴、ランドセルを自分でお手入れしてみよう
お子さまのランドセルだけでなく、ご家族の皆さまがお使いの鞄、財布、靴などの牛革製品も同じ方法でお手入れが可能です。
これらの革製品を自分でケアすることで、愛着も一層深まります。
お手入れは難しいものではありませんので、ぜひご家庭で挑戦してみてください。
また、お子さまと一緒にお手入れをするのも素敵な時間です。
物を大切にする心を育む良い機会となり、親子のコミュニケーションも深まるでしょう。
お手入れの頻度とタイミング
牛革製品のお手入れは、月に一度程度を目安に行うと良いでしょう。
ただし、季節や使用状況によっては頻度を調整してください。
特に乾燥しやすい冬場や、雨に濡れてしまった場合などは、早めのお手入れが効果的です。
お手入れのポイント
直射日光や高温多湿を避ける
革製品は直射日光や高温多湿の環境で劣化しやすくなります。
保管場所にも注意しましょう。
濡れた場合は早めに対処
雨などで濡れてしまったら、乾いた布で水分を拭き取り、風通しの良い場所で陰干しします。
ドライヤーなどで急速に乾かすのは避けてください。
汚れがひどい場合はプロに相談
頑固な汚れやシミがある場合は、無理に自分で対処せず、専門のクリーニング店に相談しましょう。
まとめ
牛革の鞄、財布、靴、ランドセルは、お手入れをすることで使い込むほどに味わいが増し、ご家族の皆さまにとって大切な思い出を刻む一生もののアイテムとなります。
基本的なお手入れは、ブラッシング、保湿、防水の3ステップで簡単に行えます。
専用の道具がなくても、代用品で対応できますので、ぜひご家庭で試してみてください。
お子さまの大切なランドセルやその他の牛革製品を長く美しく保つために、定期的なお手入れを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
お手入れの時間は、お子さまとの大切なコミュニケーションの場にもなります。
物を大切にする心を育みながら、ご家族の皆さまで牛革製品の魅力を楽しんでいただければ幸いです。