こんにちは。
ランドセル選び、わくわくしますよね!
お子さまが幼稚園の年中さんくらいになると、そろそろ「どんなランドセルにしようかな?」と本格的に考え始めるご家庭も多いのではないでしょうか。
特に、おじいさまやおばあさまからの大切な贈り物となると、「6年間しっかり使える、本当に良いものを」という想いは、ますます強くなるものです。

ランドセル選びはご家族にとって一大イベント!私たちスタッフも、皆さまの気持ちに寄り添いながらお手伝いできればと思っています。
ランドセルというと、昔ながらの革製を思い浮かべるかもしれませんが、実は今、素材もデザインも、驚くほど選択肢が広がっています。
その中でも、近頃「軽くて使いやすそう!」と注目を集めているのが「布製ランドセル」。
でも、「実際のところ、どうなの?」「革と比べて丈夫さは?」「お手入れは大変?」など、気になる疑問もたくさんありますよね。
特に、長く使うものだからこそ、メリットだけでなく、知っておきたい注意点もあります。
この記事では、そんな「布製ランドセル」の魅力に迫りつつ、後悔しないために知っておきたい基礎知識や選び方のポイントを、ランドセルメーカーのスタッフという視点から、わかりやすく解説していきます。
多様な選択肢を知ることが、お子さまにとって最高のランドセルを見つける、きっと素敵なヒントになるはずですよ。
ランドセル選び、選択肢は「革」だけじゃない?


ランドセルといえば、牛革やコードバンといった「革製」をイメージされる方が多いかもしれませんが、最近は素材やデザインの選択肢がぐっと広がっています。
その中でも、特に注目を集めているのが「布製ランドセル」です。
「軽くて良さそうだけど、実際どうなの?」「丈夫さは?」「うちの子には合うかしら?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。
まず知りたい!「布製ランドセル」ってどんなランドセル?
「布製ランドセル」とは、その名の通り、主な素材に「布」が使われているランドセル型の鞄のことを指します。
一般的には、ナイロンやポリエステルといった、軽くて丈夫な化学繊維や、帆布(はんぷ)などの天然素材が使われていることが多いようです。
ランドセルのような箱型の形状を保ちつつ、リュックサックのような軽快さを持っているのが特徴と言えるでしょう。
従来の革製ランドセルが持つ「カチッとしたフォーマルさ」とは少し異なり、よりカジュアルで自由な雰囲気を持つ製品が多い印象です。
さまざまなブランドやメーカーから、多様なデザインのものが登場しています。
軽いだけじゃない!「布製ランドセル」のうれしいメリット


布製ランドセルが注目される理由は、その「軽さ」だけではありません。
他にもさまざまな魅力があります。
圧倒的な「軽さ」
なんと言っても一番のメリットはこれでしょう。
製品にもよりますが、1kgを切るものも多く、中には500g程度の超軽量タイプも。
教科書などで重くなりがちなランドセルの負担を、少しでも減らしてあげたいと考えるご家族にとっては、大きな魅力ですね。
デザインやカラーバリエーションの豊富さ
布素材ならではの鮮やかな発色や多彩な柄、個性的なデザインが楽しめるのも特徴です。
ファッション感覚で選びたい、他の子とちょっと違うものを持たせたい、といったニーズに応えやすいと言えます。
比較的お手頃な価格帯も
必ずしもすべてではありませんが、革製のランドセルと比較すると、手に取りやすい価格帯の製品が多い傾向にあります。
ご予算を重視される場合にも、選択肢に入ってくるかもしれません。
お手入れがしやすい場合も
素材によっては、汚れが付きにくかったり、汚れてもサッと拭き取れたり、中には洗濯機で丸洗いできることを謳っている製品もあります。
活発なお子さまにも安心かもしれませんね。
(※洗濯可否は製品によりますので必ず確認してください。)
デメリット・気になる点は?購入前に知っておきたい注意点


魅力的な点が多い一方で、従来の革製ランドセルと比較した場合に、少し気になる点や注意しておきたい点も、メーカーの視点から正直にお伝えしておきたいと思います。
耐久性について
6年間という長い期間、毎日使うことを考えると、やはり耐久性は気になるところですよね。
素材やつくりにもよりますが、一般的に革製品と比較すると、摩擦による擦り切れや、紫外線による色褪せなどが起こりやすい可能性は考えられます。
丁寧な縫製や丈夫な素材を選んでいるか、しっかり確認したいポイントです。
型崩れのしやすさ
革製ランドセルは、しっかりとした芯材と構造で箱型を保っていますが、布製の場合は、芯材が少ない、またはやわらかい素材であることも多く、荷物の量や扱い方によっては型崩れしやすい可能性があります。
型崩れ防止の工夫がされているかなどもチェックすると良いでしょう。
防水・撥水性
布素材は、一般的に革よりも水を通しやすい性質があります。
多くの製品で撥水加工などが施されていますが、その効果は永続的ではありません。
雨の日に使う場合は、レインカバーの使用や、防水スプレーによる定期的なメンテナンスが必要になる場合が多いでしょう。
フォーマル感や見た目の印象
カジュアルで自由なデザインが多い反面、革製ランドセルが持つような「きちんと感」や「高級感」は薄れる傾向にあります。
通われる小学校の雰囲気や、地域によっては、革製のランドセルが一般的で、布製だと少し浮いてしまう可能性もゼロではありません。
見た目の印象も考慮する必要があるかもしれません。



どんなランドセルにも、良い点と少し気になる点はあります。布製ランドセルも、特性を理解した上で選ぶことが大切ですね。
「布製ランドセル」はどんな子・どんなご家庭におすすめ?
これらのメリット・デメリットを踏まえると、布製ランドセルは、以下のようなお子さまやご家庭に向いていると言えるかもしれません。
「軽さ」をとにかく重視したい
体が小さいお子さまや、体力に少し不安があるお子さま、通学距離が長くて荷物の負担を減らしてあげたい場合など。
デザインや色の自由度を重視したい
個性を大切にしたい、ファッションの一部として楽しみたい、というお子さまやご家庭。
ランドセルは消耗品と割り切れる場合
必ずしも6年間使い続ける前提ではなく、例えば低学年の間だけ使う、高学年で好みが変わったら買い替える、といった考え方のご家庭。
セカンドランドセルとして
塾や習い事用など、メインのランドセルとは別に、より軽い鞄を探している場合。
もちろん、これがすべてではありません。
最終的には、お子さまの個性やご家庭の教育方針、ライフスタイルに合わせて判断することが大切です。
後悔しない!「布製ランドセル」選びのチェックポイント
もし、「布製ランドセルも良いかも!」と思われたら、購入する前に以下の点をチェックすることをおすすめします。
素材の丈夫さと縫製の丁寧さ
長く使うためには、やはり「つくり」が重要です。
生地はペラペラすぎないか、肩ベルトの付け根や負荷がかかる部分の縫製はしっかりしているか、などを確認しましょう。
収納力と機能性
軽いだけでなく、必要なものがきちんと入るかも大切です。
A4フラットファイルに対応しているか、ポケットの数や位置は使いやすいか、防犯ブザーなどを付けられるフックはあるか、反射材は付いているかなどもチェックしましょう。
背負い心地
お子さまの体に合っているかは非常に重要です。
肩ベルトのクッション性、背あての通気性やフィット感などを、可能であれば実際に試着して確かめられるとベストです。
保証や修理対応
万が一、壊れてしまった場合の保証期間や修理対応についても確認しておくと安心です。
特に、海外ブランドなどの場合は、修理の窓口がどこになるのかなども事前に調べておくと良いでしょう。



特に「背負い心地」は大切!カタログだけでは分からない部分なので、ぜひ試着してみてくださいね。
従来のランドセルとの違い・それぞれの良さ


少しだけ、従来の革製ランドセルとの比較にも触れておきましょう。
特徴 | 布製ランドセル | 従来の革製ランドセル(牛革・コードバンなど) |
---|---|---|
重さ | 軽い製品が多い (1kg未満も多数) | 布製よりは重め (1.2kg〜1.6kg程度が主流) |
耐久性 | 素材やつくりによる差が大きい。革よりは劣る傾向 | 高い耐久性。6年間しっかり使える製品が多い |
型崩れ | 製品による。型崩れしやすい傾向がある製品も | 型崩れしにくい構造 |
デザイン | 自由度が高く、カジュアル・カラフルなものが多い | クラシックでフォーマルな印象。高級感がある |
価格帯 | 比較的安価なものから高価なものまでさまざま | 布製よりは高価な傾向 |
手入れ | 丸洗い可能なものも。撥水加工の確認・ケアが必要 | 定期的な革用クリームでのケアなどが必要 |
経年変化 | 擦り切れや色褪せの可能性 | 使い込むほど味が出る(特に本革) |
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれに異なる魅力と特性があります。
「軽さ」や「デザインの自由度」を最優先するなら布製、「丈夫さ」や「フォーマル感」、「物を大切に使う経験」を重視するなら革製、といったように、ご家庭で何を一番大切にしたいかによって、選ぶべきランドセルは変わってくるはずです。
まとめ:選択肢を知って、お子さまにぴったりのランドセル選びを


今回は、「布製ランドセル」について、その特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントをご紹介しました。
ランドセル選びの選択肢は、年々多様化しています。
布製ランドセルも、軽さやデザイン性を重視するご家庭にとっては、非常に魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。
大切なのは、それぞれの素材やタイプの特性をよく理解した上で、お子さまの個性や体力、通われる学校の環境、そしてご家庭の考え方に合ったものを選ぶことです。
カタログやウェブサイトの情報だけでなく、可能であれば実際に店舗で実物を見て、背負ってみることをおすすめします。
たくさんある選択肢の中から、お子さまが心から喜び、6年間、愛着を持って使える「最高の相棒」が見つかることを願っています。
私たちメーカーからの情報が、その一助となれば幸いです。



選択肢が多いと迷ってしまうかもしれませんが、それも楽しみの一つですよね!じっくり比較検討して、最高の一品を見つけてください。