「小学校を卒業して、もう使わなくなったランドセル、クローゼットの奥にしまったまま……」
「捨てるのはなんだか可哀想だし、でもこのままにしておくのもなぁ…」
お子さまが6年間、雨の日も風の日も一緒に過ごしたランドセル。
たくさんの思い出が詰まっているからこそ、その「その後」について、どうしようか悩んでしまうお父様お母様も多いのではないでしょうか。
こんにちは!
私たち黒川鞄も、一つひとつのランドセルが大切に使われ、そしてその役目を終えた後も、また何かの形で輝き続けられたら、こんなに嬉しいことはないなと思っています。
この記事では、「使わなくなったランドセル、どうしよう?」と考えている皆さまのために、「売る」という選択肢を中心に、気になる買取の相場や高く売るためのコツ、そして知っておきたい注意点などを分かりやすくご紹介します。
さらに、「売る」以外の方法として、心温まる「寄付」や、思い出を形に変える「リメイク」といった素敵なアイデアにも触れていきたいと思います。
この記事を読めば、愛着のあるランドセルとの、気持ちの良いお別れ、そして新しいスタートのお手伝いができるかもしれません。
もう使わないランドセル、みんなどうしてる?「売る」という選択肢

まず、使わなくなったランドセルのその後として、最近増えているのが「売る」という選択肢です。
でも、いざ売るとなると、色々な疑問やちょっぴり複雑な気持ちも湧いてきますよね。
「売る」ってちょっと気が引ける・・・?でも、誰かの役に立つかもしれない!
「子どもが大切に使ったものを売るなんて、なんだか気が引けるな…」
そう感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
特に、ランドセルはおじいちゃんおばあちゃんからの心のこもった贈り物だったり、親子で一生懸命選んだ特別な品だったりすることも多いですから。
でも、考えてみてください。
あなたが大切に使ってきたそのランドセルを、次に必要としている誰かが、また大切に使ってくれるかもしれないとしたら…?
それは、とっても素敵なことだと思いませんか。
捨てるよりも、誰かの笑顔に繋がる方が、ランドセルにとっても幸せな「第二の人生」かもしれませんよ。
実際にランドセルって売れるものなの?使用済みや傷があっても大丈夫?
「そもそも、使い古したランドセルなんて、本当に売れるものなの?」
「うちの子のランドセル、結構傷もあるんだけど…」
そんな心配もあるかもしれませんね。
でも、安心してください!
使用済みのランドセルでも、買い取ってくれるところはたくさんありますし、多少の傷や汚れがあっても、値段が付く可能性は十分にあります。
もちろん、状態が良いものや、人気のブランド、希少な素材のランドセルなどは、より高く買い取ってもらえる傾向がありますが、「もうボロボロだからダメかな…」と諦めてしまう前に、一度査定に出してみる価値はありますよ。

使わなくなったランドセル、誰かの役に立つなら嬉しいですよね。傷があっても諦めないでください!
どこで売るのがいい?ランドセルの主な売却場所とそれぞれの特徴


じゃあ、実際にランドセルを売ろうと思ったら、どんな場所や方法があるのでしょうか。
それぞれにメリットや特徴があるので、自分に合った方法を選んでみましょう。
手軽さが魅力!リサイクルショップでの買取ってどんな感じ?
一番身近で手軽なのは、近所のリサイクルショップに持ち込む方法かもしれませんね。
予約なども特に必要なく、思い立った時にランドセルを持っていけば、その場で査定してくれて、すぐに現金化できるのが大きなメリットです。
引っ越しや大掃除などで、早く手放したいという時には便利ですよね。
ただ、リサイクルショップは色々な商品を扱っているため、ランドセルの専門知識を持ったスタッフさんがいるとは限りません。
そのため、ブランドや素材の価値が正しく評価されず、思ったよりも安い値段になってしまう可能性も…。
また、お店によっては、ランドセルの買取自体を行っていない場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
ネットで簡単!フリマアプリやオークションサイトで自分で売ってみる
最近利用する方が増えているのが、「メルカリ」や「ヤフオク!」といったフリマアプリやネットオークションです。
これらのメリットは、自分で価格を設定できることと、全国のたくさんの人に見てもらえるチャンスがあること。
うまくいけば、リサイクルショップよりも高い値段で売れる可能性があります。
ただし、商品の写真を撮ったり、説明文を書いたり、購入者さんとやり取りをしたり、梱包して発送したりと、全て自分でやらなければいけない手間がかかるのがデメリット。
また、いつ売れるか分からなかったり、個人間の取引なので、ちょっとしたトラブルが起こる可能性もゼロではありません。
専門業者に任せる安心感 ランドセル買取サービスってどうなの?
「自分でやるのはちょっと面倒だな…」「でも、できるだけちゃんと価値を評価してほしい!」
そんな方におすすめなのが、ランドセルや子ども用品を専門に扱っている買取業者さんです。
インターネットで検索すると、宅配買取(ダンボールに詰めて送るだけ!)や、場合によっては出張買取をしてくれる業者さんも見つかります。
専門の査定員さんが見てくれるので、ブランドや状態などを細かく評価して、適正な価格をつけてくれる可能性が高いのが魅力。
フリマアプリほどの手間もかからず、リサイクルショップよりは専門的な査定が期待できる、バランスの良い方法と言えるかもしれませんね。



売り方にも色々ありますね!ご自身のスタイルに合わせて、一番良い方法を選んでみてください。
少しでも高く!ランドセルを上手に売るためのコツと査定のポイント


せっかく売るなら、少しでも良いお値段で買い取ってもらいたいですよね。
そのためには、ちょっとしたコツと、査定でどんなところを見られるのかを知っておくのが大切です。
買取価格の相場ってどのくらい?ブランドや状態で変わるもの?
ランドセルの買取相場は、本当にピンからキリまで。
一般的には、数千円から、状態の良い人気ブランドのものなら1万円を超えることもあるようです。
やはり、購入時の価格が高かったものや、有名工房系・人気メーカーのランドセル、コードバンなどの高級素材のものは、比較的高値がつきやすい傾向があります。
また、未使用品や、購入してから年数が経っていない新しいモデルも、高価買取の対象になりやすいでしょう。
逆に、ノーブランドのものや、傷みが激しいもの、デザインが少し古いものなどは、お値段がつきにくい場合もあるようです。
ここを見られてる!査定でチェックされるポイントとは?
査定員さんは、主にこんなところをチェックしています。
- ブランド・メーカー
- 素材(本革、コードバン、クラリーノなど)
- 色やデザイン(人気のものか、汚れが目立ちにくいかなど)
- 全体的な状態(傷、汚れ、型崩れ、日焼け、金具の錆びなど)
- 機能面の不具合(錠前が壊れていないか、肩ベルトの調節ができるかなど)
- 付属品の有無(箱、保証書、ランドセルカバーなど)
- 購入年(新しいものほど有利)
これらのポイントを総合的に見て、買取価格が決まるんですね。
きれいな方がやっぱり有利?売る前のお手入れとクリーニングの必要性
やっぱり、見た目がきれいな方が、査定員さんの印象も良くなり、少しでも高い値段がつく可能性があります。
本格的なクリーニングまでする必要はありませんが、売る前に、自分でできる範囲で綺麗にしておくのがおすすめです。
柔らかい布で全体のホコリや汚れを拭き取ったり、内側のゴミや消しゴムのカスなどを掃除機で吸い取ったり。
革製のランドセルなら、革用のクリーナーで軽く汚れを落とし、保湿クリームを薄く塗っておくと、ツヤが出て見栄えが良くなることもありますよ(必ず目立たないところで試してからにしてくださいね!)。
箱や保証書、付属品はあった方がいい?少しでも高く売るための準備
もし、購入した時の箱や保証書、ランドセルカバー、連絡袋などの付属品が残っていれば、ぜひ一緒に査定に出しましょう。
これらが揃っていると、買取価格が少しアップすることがあります。
「もう使わないから」と捨ててしまわずに、大切に保管しておくと良いですね。



少しでも高く売るためには、事前の準備が大切!きれいな状態と付属品の有無がポイントです。
売る前にちょっと待って!知っておきたい注意点とマナー


ランドセルを気持ちよく手放すために、いくつか知っておきたい注意点やマナーがあります。
名前や個人情報はどうしたらいい?安心して手放すための大切なこと
ランドセルの内側や、名札入れなどに、お子さまの名前が書いてある場合がありますよね。
これをそのままにして売ってしまうのは、個人情報保護の観点からも、次に使う人の気持ちを考えても、あまり良くありません。
油性ペンで書かれた名前などは、除光液や専用のクリーナーで消せる場合もありますが、素材によっては傷めてしまう可能性も。
難しい場合は、上からシールを貼って隠したり、その部分だけを切り取ったり(業者さんに相談の上で)といった対応が必要になるかもしれません。
フリマアプリなどで自分で売る場合は、商品説明に「名前の記載あり(処理済み)」などと正直に書いておくのがマナーです。
自分で梱包・発送する場合の注意点って?
フリマアプリなどで自分で売る場合、梱包や発送も自分で行います。
ランドセルは意外と大きいので、ちょうど良いサイズのダンボールを見つけるのが少し大変かもしれませんね。
発送中に型崩れしたり、傷がついたりしないように、緩衝材(プチプチなど)で丁寧に包み、できるだけ隙間ができないようにダンボールに詰めるのがポイントです。
送料もかかるので、そのあたりも考慮して価格設定をすると良いでしょう。



個人情報の扱いや梱包は、次に使う人への配慮が大切ですね。マナーを守って気持ちの良い取引を!
「売る」だけじゃない!思い出のランドセル、こんな活かし方もあるんです


「売るのはやっぱりちょっと…でも、このままにしておくのも…」
そんな風に思う方には、「売る」以外の方法もおすすめです。
大切なランドセルが、また新しい形で輝き出すかもしれませんよ。
誰かの笑顔に繋がるかも!ランドセルを「寄付」するという選択
まだ使える状態のランドセルなら、国内外の恵まれない子どもたちに「寄付」するという、とても素敵な方法があります。
いくつかのNPOや団体が、ランドセルの寄付を募っています。
あなたのランドセルが、遠い国の子どもの手に渡り、その子の学びを支えることになるなんて、考えただけでも胸が温かくなりますよね。
送料などが自己負担になる場合が多いですが、「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあるなら、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
インターネットで「ランドセル 寄付」と検索すると、色々な団体が見つかりますよ。
形を変えてずっとそばに「リメイク」で思い出を新しいカタチへ
「ランドセルそのものはもう使わないけど、思い出として何か残しておきたいな…」
そんな方には、ランドセルを財布やキーケース、ペンケース、ミニチュアランドセルといった小物に作り替える「リメイクサービス」が人気です。
熟練した職人さんが、ランドセルの革やパーツを活かして、世界に一つだけの素敵なアイテムに生まれ変わらせてくれます。
これなら、形は変わっても、6年間の思い出をずっと身近に感じていられますよね。
私たち黒川鞄のお客様の中にも、リメイクを楽しまれている方がいらっしゃいますよ。
どうしても手放せない・・・そんな時は無理に処分しなくてもいい
色々な選択肢を考えてみても、やっぱり「このランドセルは手放せない!」という気持ちになることもありますよね。
そんな時は、無理に処分したり、売ったりする必要は全くありません。
お子さまの成長の証として、大切な思い出の品として、そのまま保管しておくというのも、立派な選択の一つです。
時々取り出して眺めて、家族で思い出話に花を咲かせるのも、素敵な時間ですよね。



売る以外にも、寄付やリメイク、大切に保管するなど、ランドセルの「その後」には色々な道があります。お子様と話し合って、一番良い形を見つけてくださいね。
大切なのは「ありがとう」の気持ち ランドセルとの素敵な別れ方


どんな方法を選ぶにしても、一番大切なのは、6年間頑張ってくれたランドセルへの「ありがとう」の気持ちかもしれません。
「もったいない」から「ありがとう」へ 気持ちの整理も大切に
使わなくなったものを手放す時、「もったいないな」という気持ちが先に立ってしまうこともあります。
でも、それ以上に、「6年間、毎日ありがとうね」「たくさん頑張ってくれて、本当に助かったよ」という感謝の気持ちを伝えることで、気持ちよく次のステップに進めるのではないでしょうか。
それは、お子さま自身にとっても、物を大切にする心を育む良い機会になるはずです。
思い出のランドセル、どうするかは家族みんなで話し合おう
そして、ランドセルの「その後」をどうするかは、ぜひ家族みんなで話し合って決めてくださいね。
ランドセルを使ったのはお子さま自身ですから、お子さまの気持ちを一番に尊重してあげることが大切です。
「売ってもいいよ」「寄付したいな」「リメイクして持っていたいな」…色々な意見が出てくるかもしれません。
みんなが納得できる方法を見つけることが、ランドセルとの一番素敵な「お別れ」そして「新しいスタート」に繋がるはずです。



6年間ありがとう!ランドセルへの感謝の気持ちを忘れずに、素敵な「次のステップ」を選んであげてくださいね。
「ランドセルを売る」ということをきっかけに、色々な選択肢や気持ちのあり方について考えてみました。
この記事が、皆さまが愛着のあるランドセルと、気持ちよく向き合うための一つのヒントになれば、私たちも本当に嬉しいです。