「ランドセルって、私たちの頃とだいぶ変わったって聞くけど、実際どうなの?」
「最近の子どもたちは、どんなランドセルを選んでるのかしら?」
お子様のラン活を考え始めると、ふとそんな疑問が浮かんできませんか。
ピカピカのランドセルを背負って小学校に通ったご自身の記憶と、今のランドセル事情を重ね合わせて、その変化に驚かれる方も少なくないようです。
私たち社員も、お店や展示会で「最近のランドセルはすごいですねぇ」なんてお声をかけていただくことがよくあります。
そこで今回は、これからランドセル選びを始めるお父様お母様に向けて、「最近のランドセル」の気になるトレンドやびっくりするような進化、そしてちょっぴり気になるお値段のことまで、分かりやすくお話ししていきたいと思います。
この記事を読み終わる頃には、きっと「最近のランドセル、奥が深い!」と思っていただけるはずです。
最近のランドセル 人気の色やデザインのトレンドは?

まずは、見た目の印象を大きく左右する「色」や「デザイン」のトレンドから見ていきましょう!
ここ数年で、本当に多様化が進んでいるんですよ。
男の子に人気の色 女の子に人気の色はどう変わった?
昔は「男の子は黒、女の子は赤」が定番でしたよね。
でも、最近は本当にカラフル!
男の子向けのランドセルでは、定番の黒はもちろん根強い人気ですが、それに加えて紺(ネイビー)や深緑(グリーン)、青(ブルー)系などもおしゃれな選択肢としてすっかり定着しました。
ちょっと大人っぽいこげ茶(ダークブラウン)や、スタイリッシュなグレー系を選ぶお子様も増えています。
ステッチの色で個性を出す、なんていうのもおしゃれですよね。
女の子向けのランドセルは、さらに華やかです!
定番の赤やピンクも、淡いパステル調から深みのある大人っぽい色合いまでバリエーションが豊か。
そして、ここ数年でぐっと人気が高まっているのが紫(ラベンダーやパープル)や水色(サックスブルー)です。
ちょっとお姉さんっぽいキャメルやブラウン系も、上品で人気がありますよ。
刺繍やチャームで「自分らしさ」を表現するのも、女の子ならではの楽しみ方かもしれません。
私たち黒川鞄でも、伝統的な色合いを大切にしながら、お子様たちの「この色が好き!」という気持ちに応えられるような、深みのある美しい色のランドセルをご用意しています。
新しい流れ?ジェンダーレスカラーを選ぶ子も
そして、最近特に注目されているのが「ジェンダーレスカラー」という考え方です。
「男の子だからこの色」「女の子だからこの色」といった固定観念にとらわれず、お子様自身が本当に好きな色を選ぶという動きが広がっています。
例えば、男の子がキャメルや赤系のランドセルを選んだり、女の子が黒や紺のランドセルを選んだりすることも、全く珍しくなくなりました。
大切なのは、性別で色を決めるのではなく、お子様がその色を気に入って、6年間愛着を持って使えるかどうか、ですよね。
私たちも、お子様の個性を尊重する、そんなランドセル選びを応援したいなと思っています。
人気のデザイン シンプル系から個性的なものまで
デザインも、本当に色々あります。
ずっと変わらない人気を誇るのは、やはりシンプルで飽きのこないデザイン。
高学年になっても使いやすいように、という親御さんの想いも込められているのかもしれませんね。
素材の良さや作りの丁寧さが際立つのは、やっぱりシンプルなデザインだったりします。
一方で、かぶせ(フタの部分です)に施された上品な刺繍や、さりげない型押し模様、かっこいいコンビカラー(2色使い)など、ディテールにこだわったデザインも人気です。
「他の子とちょっと違う、おしゃれなランドセルがいいな」というお子様や親御さんの心をつかんでいるようです。
ただ、あまりにも奇抜すぎるデザインや、キャラクターが大きく描かれたものなどは、6年間使うことを考えると、途中で飽きてしまったり、高学年になったときに少し恥ずかしく感じてしまったりする可能性も。
そのあたりは、お子様とよく話し合って決めるのが良さそうですね。

最近のランドセルは本当にカラフルでデザインも豊富!ジェンダーレスカラーも素敵な流れですね。
驚きの進化!最近のランドセルのすごい機能


「最近のランドセルって、軽いんでしょ?」なんて話をよく聞くかもしれませんが、実は軽さだけじゃないんです!
毎日の通学を快適にするための、びっくりするような機能がたくさん詰まっているんですよ。
軽くて大容量は当たり前?A4フラットファイルもタブレットもスッキリ収納
昔のランドセルと比べて、まず驚くのがその軽さと収納力かもしれません。
教科書やノート以外にも、体操着や水筒、そして最近ではタブレット端末など、小学生の荷物は意外と多いもの。
そんなたくさんの荷物をしっかり収納できて、なおかつお子様の負担にならないように、各メーカーさんが色々な工夫を凝らしています。
今や定番となった「A4フラットファイル対応」サイズ。
これは、紙製のフラットファイルが曲がらずにすっぽり入る大きさのことで、プリント類を整理するのにとっても便利です。
さらに、GIGAスクール構想で一人一台配布されるようになったタブレット端末も、安全に持ち運べるように専用の収納スペースが設けられていたり、衝撃を和らげるクッション材が使われていたりするランドセルも増えてきました。
私たち黒川鞄のランドセルも、見た目はすっきりしていながら、実はたっぷりの収納力があるんですよ。
学習指導要領の変更で教科書が大きくなったことにも、もちろん対応しています。
特にキューブ型はたくさん荷物が入るので、要領が欲しい方にはおすすめです。
毎日の開け閉めが楽ちん 自動ロックって便利?
ランドセルの錠前(かぶせを留める金具のことです)も進化しています。
昔は「ひねピタ」なんて呼ばれる手でひねって留めるタイプが主流でしたが、最近は「自動ロック(オートロック)」機能が付いているものが増えました。
これは、かぶせを錠前に近づけるだけで、カチッと自動でロックがかかるという優れもの。
閉め忘れを防いでくれるので、小さなお子様でも安心ですよね。
最初は「え、そんな機能いるの?」と思われるかもしれませんが、実際に使ってみると「これは便利!」と感じる方が多いようです。
背負いやすさも進化!子どもに優しい工夫がいっぱい
ランドセル選びで、親御さんが特に気にするのが「背負いやすさ」ではないでしょうか。
重い荷物が入ったランドセルを毎日背負うわけですから、お子様の身体への負担はできるだけ減らしてあげたいですよね。
最近のランドセルは、この背負い心地にもすごい工夫が隠されています。
例えば、肩ベルトの付け根部分が左右に動く「立ち上がり背カン」や「スライド背カン」。
これによって、ランドセルが自然と背中にフィットしやすくなり、重さが分散されて軽く感じられるようになるんです。
また、背中に当たる部分のクッション材も、通気性が良くて蒸れにくい素材が使われていたり、身体のラインに合わせて凹凸がつけられていたり。
私たち黒川鞄では、この「背負いやすさ」には特に力を入れています。
お子様の小さな肩や背中への負担を少しでも和らげられるよう、肩ベルトの形状やクッションの入れ方、背あてのカーブなど、見えない部分にも職人の技と知恵がたくさん詰まっているんですよ。



A4フラットファイル対応や自動ロック、進化した背負いやすさ!最近のランドセルは本当にすごいですね!
素材も色々 クラリーノや本革、それぞれの特徴は?


ランドセルの素材と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?
大きく分けると、人工皮革の「クラリーノ」と、牛革やコードバン(馬のお尻の革です)などの「本革」があります。
クラリーノは、軽くて水に強く、お手入れがしやすいのが特徴です。
色のバリエーションも豊富で、比較的お求めやすい価格のものが多いのも魅力ですね。
最近のクラリーノは、見た目も本革に近い風合いのものが出てきています。
一方、本革のランドセルは、なんといってもその丈夫さと高級感、そして使い込むほどに味わいが増すのが魅力です。
クラリーノに比べると少し重さがあり、価格も高めになる傾向がありますが、6年間しっかりと使える耐久性は、本革ならでは。
きちんとお手入れすれば、美しい状態を長く保てます。
私たち黒川鞄は、この本革の魅力にこだわり、上質な素材を選び抜いてランドセルを作っています。
どちらの素材にも良いところがあるので、何を重視するかで選ぶのがおすすめです。
丈夫で長持ち 安心の機能もチェック
6年間毎日使うものだからこそ、丈夫さも大切なポイント。
型崩れを防ぐための芯材がしっかり入っているか、雨や汚れに強い加工がされているか、肩ベルトの付け根など負担がかかりやすい部分が補強されているかなど、目立たない部分にも注目してみてください。
最近は、傷に強い特殊な加工がされた素材も出てきています。
そして、万が一壊れてしまった時のための「6年間保証」が付いているかどうかも、必ず確認しておきたいですね。
私たちのような工房系のメーカーはもちろん、多くのメーカーさんでしっかりとした保証制度を設けていますよ。



素材選びも重要ですね。丈夫さやお手入れのしやすさ、保証など、しっかりチェックしましょう!
気になるお値段 最近のランドセルの相場は?


「で、最近のランドセルっていくらくらいするの?」
これも、皆さんが気になるところですよね。
デザインも機能も進化したとなると、お値段も…?と心配になるかもしれません。
ランドセルの値段ってどのくらいが普通なの?
本当にピンからキリまで、というのが正直なところなのですが、一般的に多くの方が購入されている価格帯としては、だいたい5万円台~8万円台くらいがボリュームゾーンと言われています。
もちろん、3万円台くらいから手に入るものもあれば、職人さんの手作りで希少な素材を使ったものなどは10万円を超えることもあります。
クラリーノなどの人工皮革製のものは比較的お求めやすく、牛革、そしてコードバンと、本革の中でも素材によって価格が上がっていく傾向があります。
また、ブランドやメーカー、デザインの凝り具合、搭載されている機能によっても価格は変わってきます。
大切なのは、ご予算と、お子様にとって何が必要か、何を重視するかをよく考えて、納得のいくものを選ぶこと。
価格だけで判断せず、品質や保証内容もしっかり比較検討してみてくださいね。



お値段も気になるところ。ご予算と機能、デザインのバランスを考えて、最適な一台を見つけてください!
私たちの頃とこんなに違う!昔と今のランドセル比較


「私たちが小学生だった頃は、こんなのなかったよね~」なんて、ついつい思ってしまうことも多いのではないでしょうか。
具体的にどんなところが変わったのか、少し振り返ってみましょう。
パパママ世代のランドセルと何が変わった?
一番大きな違いは、やはり「軽さ」「大きさ(容量)」「色の多様性」そして「背負いやすさの工夫」でしょうか。
昔のランドセルは、今と比べると少し小ぶりで、重さもそれなりにあったように思います。
色も、男の子は黒、女の子は赤がほとんどでしたよね。
A4フラットファイルなんて言葉もなかったですし、もちろんタブレットを入れるなんて想像もしていませんでした(笑)。
錠前も手動が当たり前でしたし、背カンも今ほど複雑な動きはしなかったかもしれません。
でも、あの頃のランドセルも、私たちにとっては大切な宝物でしたよね。
ランドセルの重さ問題 今はどうなってるの?
一時期、「ランドセルが重すぎて小学生の体に負担がかかっている」という「ランドセル症候群」なんて言葉も話題になりました。
置き勉(教科書を学校に置いて帰ること)が推奨されたりもしましたね。
この問題に対して、ランドセルメーカー各社も真剣に取り組んできました。
本体の軽量化はもちろんですが、それ以上に「軽く感じる」ための工夫が進んでいます。
先ほどお話しした「立ち上がり背カン」や体にフィットする肩ベルト、背あての形状などがその代表です。
ランドセル単体の重さだけでなく、実際に荷物を入れた時に、いかに軽く感じさせて、体に負担なく背負えるか、という点が重視されるようになっているんです。
これからの新しい流れ?ランドセル選びの新しい視点


最後に、最近注目され始めている、ランドセル選びの新しい価値観についても少し触れておきたいと思います。
性別にとらわれない ジェンダーレスなランドセル選び
これは「人気の色」のところでもお話ししましたが、改めて。
「男の子の色」「女の子の色」という枠にとらわれず、お子様自身の「好き!」という気持ちを一番に尊重する選び方が、ますます広がっています。
カラフルなランドセルの中から、自分だけのお気に入りの一つを見つけ出す。
そんなワクワクするようなランドセル選びが、これからのスタンダードになっていくのかもしれませんね。
地球にも優しい?環境を考えたランドセルも
そしてもう一つ、大切な視点が「SDGs」や「サステナビリティ」といった、環境への配慮です。
ランドセルメーカーの中には、リサイクル素材を一部使用したり、製造工程での環境負荷を減らす努力をしたり、長く使えるように修理体制を充実させたりと、地球環境のことを考えた取り組みを始めているところも出てきています。
私たち黒川鞄も、一つのものを大切に長く使っていただく、という日本の素晴らしい文化を、ランドセル作りを通じて伝えていきたいと考えています。
職人が心を込めて作った丈夫なランドセルは、きっと6年間、そしてその後も、お子様の大切な思い出ととにあり続けると信じています。



ランドセルは、時代と共に進化し続けているんですね!ジェンダーレスや環境配慮など、新しい価値観も大切にしていきたいです。