こんにちは。
お子さまの小学校ご入学準備、着々と進んでいることと思います。
ランドセル選びも終盤に差し掛かっている頃でしょうか。
最近、保護者の皆さまから「ランドセルに付いている水筒ポケットって、あった方が良いですか?」というご質問をよくいただくようになりました。
特に暑い季節には、お子さまの水分補給は本当に大切ですから、関心が高まっているのも自然なことですよね。

ランドセル選びも佳境ですね!水筒ポケット、気になるポイントだと思います。一緒に考えていきましょう!
水筒ポケット、パッと見た感じはとても便利そうですが、「実際のところどうなんだろう?」「他の方法じゃだめかな?」「付けてみて不便はないかな?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。
6年間という長い時間をともにするランドセルですから、細かな部分までしっかり検討したい、そのお気持ち、よくわかります。
そこで今回は、ランドセルの「水筒ポケット」に注目して、そのメリットやデメリット、選ぶ際のポイント、そして水筒ポケットがない場合のアイデアについて、つくり手の視点も交えながら、わかりやすくお話ししていきたいと思います。
まず知っておきたい、ランドセルの「水筒ポケット」のこと


まず、「ランドセルの水筒ポケット」がどんなものか、基本的なところから見ていきましょう。
主なタイプとしては、外付けタイプがあり、ランドセルの側面に、後から取り付けるポケットです。
伸縮性のあるメッシュ素材だったり、ランドセル本体と同じ素材だったり、素材はさまざまあります。
こうした機能が付くようになった背景には、やはり「熱中症対策」への意識の高まりがあります。
昔に比べて夏の気温が上がり、こまめな水分補給が推奨されるようになりました。
それと同時に、「お子さまにはできるだけ手ぶらで、安全に通学してほしい」という保護者の皆さまの願いも、普及を後押ししているように思います。
ランドセルに水筒ポケットを付ける【メリット】って?


では、水筒ポケットが付いていると、具体的にどんな良い点があるのでしょうか。
主なメリットを挙げてみましょう。
メリット①両手が空いて、安全に通学しやすい
これが一番大きなメリットかもしれません。
水筒をランドセルにしまうことができれば、お子さまの両手が自由になります。
雨の日に傘をさしやすかったり、もし転びそうになってもとっさに手をついたりできますよね。
また、水筒を斜めがけにしていて転倒した場合の水筒による怪我のリスクも防げます。
特に、まだ通学に慣れない低学年のお子さまにとっては、両手が空いているメリットは大きいでしょう。
荷物が一つ減るだけでも、通学時の負担感が変わってきます。
メリット②飲みたい時にサッと取り出せる!熱中症対策にも効果的
外付けポケットの場合、ランドセルを下ろさなくても、お子さまが自分でサッと水筒を取り出して水分補給できるのが便利です。
休み時間や、ちょっとした合間にも手軽に飲めるので、熱中症の予防にも繋がりやすいですね。
たくさん動く元気なお子さまには、特にうれしいポイントかもしれません。
メリット③ランドセルの中身が濡れる心配を減らせる
水筒をランドセルの外側に収納できれば、もし水筒のフタが緩んでいたりしても、教科書やノートが濡れてしまうリスクを減らせます。
もちろん、ポケットの素材や構造によっては完全に防げるとは限りませんが、中に直接入れるよりは、被害を抑えられる可能性が高い、と考えるのが良さそうですね。



確かに、両手が空くのは安全面で大きなメリットですね!サッと飲めるのも、暑い日には助かります。
ちょっと待って!水筒ポケットの【デメリット・注意点】


便利な水筒ポケットですが、良いことばかりではありません。
選ぶ前に、少し気にかけておきたい点もあります。
注意点①持っている水筒が入らない可能性も…サイズ確認は必須!
これは意外とよく聞く話です。
水筒ポケットには、収納できる水筒のサイズや形にどうしても制限があります。
「せっかくポケット付きにしたのに、いつも使っている水筒が入らなかった…」なんてことになったら残念ですよね。
特に、太めの水筒や、ちょっと変わった形の水筒を使っている場合は注意が必要です。
ポケットに伸縮性があっても、限界はあります。
購入前には、使う予定の水筒がきちんと収まるか、しっかり確認することをおすすめします。
注意点②左右の重さのバランスは大丈夫?
水筒に飲み物を入れると、けっこうな重さになります。
それをランドセルの片側だけに付けると、左右の重さのバランスが偏ってしまい、歩きにくさを感じたり、姿勢に影響が出たりする可能性も考えられます。
お子さまの体が小さい場合は、負担にならないか少し気にかけてあげたい点ですね。
注意点③デザインの好みが分かれることも
外付けのポケットが付くことで、ランドセル全体の見た目の印象が変わります。
すっきりしたシンプルなデザインが好きな方にとっては、ポケットの出っ張りが少し気になるかもしれません。
これは完全に好みの問題ですが、デザインを重視される場合は考慮に入れておきましょう。
注意点④ポケット部分のお手入れは必要?
メッシュ素材のポケットなどは、使っているうちに砂や埃が溜まったり、汚れたりすることがあります。
雨に濡れた後にしっかり乾かさないと、カビが生えてしまうことも…。
素材によっては、時々お手入れが必要になるかもしれません。
本体と同じ革や人工皮革でできたポケットなら、比較的お手入れはしやすいでしょう。



なるほど、サイズや重さのバランスは盲点かもしれませんね。デザインの好みも大切です。
【選び方のポイント】ランドセルの水筒ポケット、ここをチェック!


もし、「やっぱり水筒ポケットを付けたいな」と決めたなら、選ぶ際にぜひチェックしてほしいポイントをいくつかお伝えしますね。
ポイント①使う予定の水筒が入るか、サイズをしっかり確認
これは繰り返しになりますが、本当に大切です!
できれば、実際に使う水筒を持参して、お店で試してみるのが一番確実。
直径だけでなく、高さも見て、お子さまが自分で出し入れしやすいかも確認しましょう。
ポイント②ポケットの素材は丈夫?濡れても平気?
ポケット部分の素材もよく見てください。
特にメッシュ素材などは、すぐに伸びたり破れたりしないか、ある程度の丈夫さがあるかを確認しましょう。
また、水筒が結露したり、少し漏れたりすることも考えて、濡れても乾きやすい素材か、水が染み込みにくい素材だと安心感が違います。
ポイント③ポケットの位置はお子さまに合っている?邪魔にならない?
ポケットの位置も重要です。
お子さまが自分で楽に手が届く高さか、歩いたり腕を振ったりするときに邪魔にならないか、実際に背負って確かめてみるのがベストです。
体の横に当たりすぎないかもチェックしてあげてください。
ポイント④ポケットの取り付け部分、しっかりつくられているか?
水筒は重さがあるので、それを支えるポケットの縫製や取り付け部分の強度はとても大切です。
付け根の部分などが頑丈につくられているか、丁寧に縫われているかも確認してみてください。



実際に試してみるのが一番ですね!長く使うものだから、素材や縫製もしっかりチェックしたいポイントです。
ポケットがなくても大丈夫!水筒の持ち運び、こんな方法もあります


「うちの子のランドセルには水筒ポケットが付けられなそう」「いろいろ考えたけど、ポケットはやめた」という方も、全く心配いりません。
水筒ポケットを付けなくても、水筒を持ち運ぶ方法はあります。
定番の方法は水筒カバーに入れて肩掛け or 手提げ
これが一番ポピュラーな方法かもしれませんね。
可愛い水筒カバーもたくさんありますし、肩から斜め掛けにすれば両手も空きます。
お子さまの好きなデザインを選べば、楽しく持って行ってくれるかもしれません。
ただ、斜め掛けにする際は、転倒した時の怪我に十分注意しましょう。
ランドセルの中に上手に収納するコツ
ランドセルの中に水筒を入れる場合は、やはり水漏れ対策が気になりますよね。
ビニール袋に入れたり、吸水タオルで巻いたりする工夫が一般的です。
ブックスタンドなどで仕切って、立てて収納できるようにするのも良いアイデア。
ただし、教科書などを入れるスペースが少し狭くなる点は考慮が必要です。



水筒ポケットがなくても、工夫次第で快適に持ち運べますね!お子さまに合った方法を選びましょう。
【作り手の想い】一番大切なのは、お子さまが安全で快適であること
水筒ポケットがある方が良いか、ない方が良いか…いろいろな角度からお話ししてきましたが、最終的に「これが絶対!」という正解はありません。
ランドセルメーカーとして一番願うのは、お子さまが6年間、安全に、そして気持ちよくランドセルを使ってくれることです。
水筒ポケットは便利な機能ですが、それによって体のバランスが崩れたり、使いにくさを感じたりしては意味がありません。
ランドセルを選ぶときは、ランドセル全体の重さや背負い心地、お子さまの体格、そして毎日の通学路の状況(距離や坂道など)も合わせて、総合的に考えてあげることが大切だと思います。
そして、ぜひお子さま自身の意見も聞いてみてください。
「こっちの方が使いやすい!」「これなら自分でできるよ!」そんな声が、一番の決め手になるかもしれません。
【まとめ】ご家庭とお子さまに合ったスタイルで、水分補給をサポートしましょう


今回は、ランドセルに取り付ける「水筒ポケット」について、メリット・デメリット、選び方のポイント、そしてポケットがない場合の代替案まで、ランドセルメーカーの視点も交えてお話ししました。
水筒ポケットは便利な選択肢の一つですが、必須ではありません。
その特徴をよく理解した上で、
- お子さまの体格や体力
- 通学環境
- 学校のルール
- ご家庭の方針
- お子さま自身の使いやすさ
などを考え合わせ、ご家庭にとってベストな水筒の持ち運び方を見つけることが大切です。
水筒ポケットを付けることも、水筒ポケットは使わず他の方法を工夫するのも、どちらも良い選択です。
どんな方法であれ、お子さまが毎日元気に安全に通学できるよう、しっかり水分補給をサポートしてあげてくださいね。
この記事が、そのためのヒントになればうれしいです。
お子さまの小学校生活が、笑顔いっぱいの素晴らしいものになることを、心から願っています!



最終的には、お子さまが毎日安全で快適に通学できることが一番です。ご家族でよく話し合って、最適な方法を見つけてくださいね!