こんにちは。
ランドセル選び、楽しんでいますか?
ピカピカのランドセルが決まった方、あるいはまさに今、どれにしようかワクワクしながら選んでいる真っ最中の方もいらっしゃるかもしれませんね。
お子さまの成長を感じる、本当にうれしい瞬間です。
さて、素敵なランドセルが決まると(または選びながら)、次に親御さんが気になることといえば、やはりお子さまの「安全」ではないでしょうか。
特に、初めて一人で歩く通学路。
「大丈夫かな…」と心配になるのは当然のことです。
そんな時、心強い味方になってくれるのが「防犯ブザー」。
ランドセルに付けている子をよく見かけますが、「うちの子にも必要?」「種類がたくさんあるけど、どれを選べば良いの?」「どこに付けるのが正解?」など、気になる疑問もたくさんありますよね。
この記事では、ランドセルの「お守り」とも言える防犯ブザーについて、その必要性から種類、後悔しない選び方のコツ、そして正しい付け方まで、ランドセルメーカーのスタッフとして、皆さまの疑問をまるっと解決していきます!

ランドセル選びが終わっても、お子さまの安全に関する準備は続きますね。防犯ブザーについて、一緒に見ていきましょう!
小さなヒーロー!「防犯ブザー」って、どんな時に役立つの?


ランドセルに付いている小さな防犯ブザー。
これ、一体どんな時に役立つのでしょうか?
一番の役割は、「いざという時に大きな音で周囲に異常を知らせること」です。
もし、知らない人に声をかけられて怖い思いをしたり、連れて行かれそうになったりした時、ブザーを鳴らすことで、
- 周りの大人に「何かあったんだ!」と気づいてもらえる
- 大きな音に驚いて、不審者が逃げていくきっかけになる
といった効果が期待できます。
お子さまが助けを求めるための、いわば「声の代わり」になってくれるのですね。
そしてもう一つ、大切な役割が「持っているだけで抑止力になる」こと。
防犯ブザーを目立つところに付けていることで、「この子は防犯意識が高いぞ」とアピールすることになり、悪いことをしようと考えている人をためらわせる効果も期待できると言われています。
もちろん、防犯ブザーがあれば絶対に安全、というわけではありません。
でも、万が一の時のための「大切なお守り」として、持っていることの安心感は大きいですよね。
多くの小学校や自治体でも、携帯を推奨しており、中には、入学時に全員に配布される地域もあります。



いざという時の「声」代わり、そして「抑止力」。防犯ブザーには大切な役割があるんですね。
種類がいっぱい!何が違うの?防犯ブザーのチェックポイント


お店に行くと、本当にいろいろな種類の防犯ブザーが並んでいますよね。
デザインもさまざまですが、機能面でチェックしておきたいポイントがいくつかあります。
いざという時に響き渡る?音の大きさ(デシベル)をチェック!
防犯ブザーで一番大事なのは、やはり「音」です。
どのくらいの大きさの音が出るかは、「dB(デシベル)」という単位で表示されています。
目安としては、85dB以上のものが推奨されています。
数字が大きいほど音が大きい、と覚えておきましょう。
(※電車のガード下くらいの音量、と言われることもあります)
お子さまがパッと使える?鳴らし方(ひもを引く?ボタンを押す?)
いざという時に、焦らず使えることが大切です。
主流なのは「ひも(ストラップ)を引くタイプ」と「ボタンを押すタイプ」。
お子さまがどちらの方が操作しやすいか、実際に試せるなら試してみるのが一番です。
ひもを引くタイプは、誤って鳴らしてしまうことが少ないというメリットもあります。
電池は大丈夫?電池の種類と交換のしやすさ
防犯ブザーは電池で動いています。
どんな種類の電池を使うのか(単4電池が多いですが、ボタン電池のタイプも)、電池交換は簡単にできるか、なども確認しておくと後々楽ですよ。
雨の日も心配なし?防水機能はある?
ランドセルは雨の日も背負うもの。
ブザーが濡れて故障してしまっては大変です。
「防水」や「生活防水」といった表示があるかどうかも、チェックしておきたいポイント。
特に、屋外にむき出しで付ける場合は重要ですね。
暗い道でもピカッ!ライト付きなんて便利機能も
最近では、ブザー機能に加えて、LEDライトが付いているものもあります。
暗い夜道を歩く時や、鍵穴を探す時など、ちょっとした明かりとしても役立つかもしれません。
見た目も大事!デザインやカラーもお好みで
毎日、目にするものだから、お子さまが気に入ったデザインや色を選ぶのも大切です。
防犯ブザーと気づかれにくい、キーホルダーのようなおしゃれなデザインのものも増えていますよ。
これなら安心!後悔しない防犯ブザー選びの4つのポイント


たくさんある防犯ブザーの中から、「これだ!」というものを選ぶために、特に意識してほしいポイントを4つご紹介します!
Point 1:『優良防犯ブザー』って知ってる?推奨マークを確認しよう!
「種類が多すぎて、どれが良いかわからない…」という方に、ぜひチェックしてほしいのが、(公財)全国防犯協会連合会が推奨する「優良防犯ブザー」のマーク(丸に『推奨』の文字と『全防連』)が付いているかどうか。
これは、音量や性能などが一定の基準を満たしている証なので、選ぶ際の大きな目安になります。
Point 2:お子さまの小さな手でも扱える?操作性をシミュレーション
先ほども触れましたが、いざという時にパッと使えることが何より重要です。
可能であれば、購入前にお子さま自身に触らせてみて、ひもを引く力は十分か、ボタンは押しやすいかなどを確認できるとベストです。
Point 3:ランドセルにきちんと付けられる?取り付けやすさも見てみよう
ブザーをランドセルに取り付けるためのフックやストラップの形状も確認しましょう。
ランドセルの金具(後述します)にスムーズに取り付けられるか、簡単に外れてしまわないか、といった点も大切です。
Point 4:うっかり電池切れを防ぐ!電池寿命と交換を忘れずに
せっかく持っていても、電池が切れていたら意味がありません。
電池がどのくらい持つのか(電池寿命)、そして定期的に電池残量を確認したり、交換したりすることを忘れないようにしましょう。
入学前や長期休み明けなどに、親子で一緒にチェックする習慣をつけると良いですね。



「優良防犯ブザー」マークは安心の目印!操作性や取り付け、電池のチェックも忘れずに行いましょう。
ランドセルのどこに付けるのがベストポジション?


さて、無事に防犯ブザーを選んだら、次はランドセルのどこに付けるのが良いのでしょうか?
私たちランドセルメーカーとしておすすめするのは、ランドセルの肩ベルトに付いている「フック(Dカンやナスカンと呼ばれる金具)」です。
ここに付けるメリットは、
- お子さまの胸のあたり、すぐに手が届きやすい位置にあること
- 体の前にあるので、いざという時に操作しやすいこと
- ランドセルメーカーも、防犯ブザーなどを付けることを想定して、丈夫に取り付けている場合が多いこと
などが挙げられます。
左右どちらの肩ベルトに付けるかは、お子さまの利き手などを考慮して、より操作しやすい方を選ぶと良いでしょう。
取り付け方のプチ注意点としては、次の点があります。
ストラップが長すぎてブラブラしすぎると、何かに引っかかったり、遊び道具になってしまったりする可能性も。
適切な長さに調整しましょう。
防犯ブザーは「おもちゃ」や「飾り」ではなく、大切な「身を守る道具」であることを、しっかりお子さまに伝えてあげてくださいね。



肩ベルトのフックが定位置ですね!すぐに手が届く、というのは重要なポイントです。
ところで、GPSとは何が違うの?


最近よく聞く「GPS」と「防犯ブザー」、役割が少し似ているように感じるかもしれませんが、実は目的が異なります。
- 防犯ブザー:「音」で周囲に危険を知らせ、助けを求めるためのもの。
- GPS:「位置情報」で、保護者がお子さまの居場所を確認するためのもの。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの役割を理解して、必要に応じて両方、あるいはいずれかを選ぶ、という考え方が良いでしょう。
ランドセルメーカーから見た「防犯ブザー」のこと


私たちランドセルメーカーとしても、お子さまの安全は常に最優先で考えています。
そのため、最近のランドセルの多くには、防犯ブザーを取り付けるためのフックが、肩ベルトの標準装備として付いています。
私たち、黒川鞄工房のランドセルでは、お子さまが右利き・左利きのどちらでも対応できるよう、ナスカンが両サイドに取り付けられています。
ランドセルを選ぶ際には、ぜひこのフックの有無や位置もチェックしてみてくださいね。
また、ランドセルのオプションとしてプロテクションカバーなどがあり、車のライトに反射して光る「反射材」を付けたり、体にフィットして背負いやすくすることで転倒のリスクを減らしたりと、さまざまな安全への工夫が凝らされています。
防犯ブザーと合わせて、ランドセル自体の安全性にも目を向けていただけるとうれしいです。
(これはメーカーとしての想いです。)



ランドセル本体にも安全のための工夫がたくさん!黒川鞄では両肩ベルトにフックが付いているので、どちらの利き手のお子さまにも便利ですよ。
まとめ:安心をカタチに。お子さまに合った防犯ブザーで、元気に「行ってきます!」
防犯ブザーは、決して万能なアイテムではありません。
でも、お子さまの登下校を見守る上で、とても心強い「備え」の一つであることは間違いありません。
選ぶ際には、音の大きさや操作性、そして「優良防犯ブザー」マークなどを参考に、お子さまに合ったものを見つけてあげてください。
そして、購入したらそれで終わりではなく、必ず親子で一緒に使い方を練習しましょう。
「どんな時に鳴らすのか」「どうやって鳴らすのか」を、実際にやってみることが大切です。
大切なお子さまが、毎日笑顔で「行ってきます!」と元気に家を出ていけるように。
ランドセルの「お守り」として、最適な防犯ブザー選びと、日頃からの声かけで、安心をプラスしてあげてくださいね。



防犯ブザーを選んで、使い方を親子で練習する。これが一番の安全対策かもしれませんね。安心な通学を応援しています!