小学校入学を控えたお子さまを持つご家庭なら誰もが通る「ラン活」。
これは単なるランドセル選びではなく、お子さまの小学校生活を左右する大切なイベントです。
しかし、多くの方がラン活を面倒や無意味だと感じてしまうことも事実。
この記事では、ラン活の必要性と、ラン活に対する一般的な誤解について解説し、よくある失敗談を通じて、ラン活をスムーズに進めるコツをご紹介します。
ラン活はなぜ必要なのか
ランドセル購入のために行う活動、通称「ラン活」は、お子さまが小学校で毎日使うランドセルを選ぶための大切なイベントです。
ランドセルは、お子さまの好みや学校の指定、体格に合わせて選ぶ必要があり、毎日の学校生活をサポートするため、ただのカバンよりも慎重に選ばなければなりません。
安全に書類や学用品を運べるだけでなく、子どもの安全を守り、成長を支える良き相棒としての役割も果たします。
ラン活がバカバカしい・どうでもいいと思う人
ラン活に対して否定的な意見を持つ方も少なくありません。
しかし、ラン活はお子さまの6年間もの長い学校生活に影響がありますから、しっかりと時間をかけて取り組むべきなのではないでしょうか。
ランドセル選びに失敗して、悲しい思いをするのは大切なお子さまかもしれません。
ラン活でのマウンティングがめんどくさい
たしかに、ラン活中に他の親と比較したり、逆に比較されてしまう「マウンティング」は疲れるものです。
しかし、他人の意見や選択に振り回されることなく、自分のお子さまにとって何がベストかを考えることが大切です。
ランドセルは長い小学校生活を共にするとても大切なアイテムですから、選ぶ際にはお子さまの意見にしっかりと耳を傾けてあげましょう。
ラン活に意味がないと感じている
一部ではラン活を単なる時間のムダと考える声もありますが、適切なランドセル選びは、お子さまの健康を守るためにも重要です。
お子さまに合わないランドセルは、肩こりや背中、腰の痛みを引き起こす可能性があり、それを避けるためにもラン活は必要なのです。
お子さまの体を守るためのラン活に、意味がないなんてことはありません。
ラン活が親のエゴだと感じている
たしかに、親が自分の好みでランドセルを選ぶことはありますが、最終的にはお子さまが使うもの。
親がリードすることも大切ですが、お子さまの意見を尊重して、一緒にランドセルを選ぶ過程を楽しむことが、ラン活を有意義なものに変えるためのポイントです。
ラン活での失敗やトラブル
ランドセル選びは、予想外のトラブルに直面することも少なくありません。
これらの一般的な失敗やトラブルをあらかじめ知っておくことで、ラン活をより効率的に、そして快適に進める方法を見つけることができます。
ラン活にで遅れて欲しいランドセルが買えない
ラン活は早めに行わないと、人気のあるランドセルはすぐに売り切れてしまうことがあります。
事前のリサーチ不足や選択を先延ばしにすると、お子さまが気に入ったランドセルを手に入れるチャンスを逃してしまうかもしれません。
「ラン活なんて」とないがしろにしていると「良いランドセルが全然手に入らない…」なんてこともあり得ます。
ラン活のスタートが遅すぎて納期が間に合わない
ランドセルの注文は、特に少量生産で人気のメーカーやモデルの場合、数ヶ月先、場合によっては一年先まで予約が埋まってしまうことがあります。
ラン活の開始が遅れると、希望するランドセルが入学までに間に合わない可能性が高まります。
入学式に間に合うよう、早めの行動をおすすめします。
弊社、黒川鞄工房でも、入学式が近づくと購入時期が遅くなったご家族の方から「本当に大丈夫か、間に合うのか」という問合せを頻繁にいただきます。
弊社のランドセルに限らず、納期でヤキモキしないためにも、早めにラン活を開始し、余裕を持って購入することをおすすめします。
ラン活のスタートが早すぎた
逆に、あまりにも早くからラン活を始めてしまうと、お子さまの成長により好みが変わる可能性があります。
ご存じの通り子どもの成長はとても早いため、急に好みも変わる可能性があるのです。
またランドセルは6年間使うものですから、上級生になった時でも使えるデザインであることを考慮してお子さまをリードしてあげましょう。
適切なタイミングでラン活を開始することが、最終的にお子さまが満足するランドセルを選ぶ鍵となります。
必要以上のラン活で疲れた
ラン活に熱中しすぎると、情報収集や店舗訪問が多くなり過ぎて疲れてしまうこともあります。
ラン活は重要ですが、過度なプレッシャーやストレスを感じるようであれば、一度立ち止まり、優先事項を見直すことが大切です。
また、ラン活はご家族で協力し合い、本来は楽しむべき時間であることを思い出しましょう。
ラン活の成功のために
ラン活を成功させるためには、計画的に行動することが重要です。
ここでは、ラン活をスムーズに進めるための具体的なアドバイスをご紹介します。
ラン活開始の適切な時期を知る
ラン活を始める最適なタイミングは、お子さまが小学校に入学する約1年と少し前です。
より具体的には年中さんの9月ごろが適切でしょう。
この時期に始めることで、じっくりとランドセルを選び、注文が多くなる時期を避けて余裕を持って準備ができます。
また、早すぎず遅すぎないタイミングが、後のトラブルを避けるポイントになります。
ネットで候補を絞る
ランドセルメーカーはとても多くあるため、すべてをお店で見るのは非効率的です。
インターネットを活用して、ランドセルの情報収集や候補の絞り込みを行うと効率が良いでしょう。
さまざまなメーカーの製品を比較し、デザインや機能、価格など、お子さまのニーズに合ったランドセルを事前にリストアップしておくことをおすすめします。
実際に背負いに行く
ネットで情報を得た後は、気に入ったメーカーの店舗に行き、お子さまにランドセルを背負ってもらうことが重要です。
実物を見て触れることで、質感やフィット感を確かめることができ、お子さま自身が快適に感じるランドセルを選ぶことができます。
逆にネットだけで完結すると、思っていた背負い心地と違う可能性が高く、後悔に繋がることもあります。
メーカーを絞り込んだら、必ず背負い心地を確かめるようにしてください。
スペック上の軽さも大切ですが、より重要なのは「体へのフィット感」です。
まとめ
ラン活は、単にランドセルを購入するという以上の意味を持ちます。
お子さまの健康や学校生活をサポートするためには、体に合っていることや好みの素材、デザイン、色であることなどが適切なランドセル選びでとても重要です。
失敗談やトラブルを避け、成功に導くためにも、本記事のポイントを参考に、計画的かつ楽しくラン活に取り組んでみてくださいね。