お子さまのランドセルによる肩の痛みは、多くのご家族にとって心配事なのではないでしょうか。
特に新学期の始まりは、荷物が多く重いランドセルを背負うお子さまが増えるため、肩の痛みを訴えるケースが増加します。
今回は、その原因と対策について詳しく解説します。
ランドセルで肩が痛くなるお子さまが増加中
ランドセルが原因で肩が痛くなるお子さまが増えています。
教科書やノート、その他の学用品が詰まったランドセルは、体の小さいお子さまにとって大きな負担となります。
そのため、肩や背中の痛みを訴えるお子さまが増加しているのです。
特に低学年で体が小さく、筋力の弱いお子さま達には、近年大型化している教科書やノート、タブレットの重さは大きな負担となっています。
ランドセルで肩が痛くなる原因
ランドセルが肩に負担をかける原因はいくつかあります。
まずは、主な原因を見ていきましょう。
原因①ランドセルが体に合っていないため
ランドセルが体に合っていないと、お子さまの肩や背中に過剰な負担がかかります。
ランドセルのサイズや形状が適切でない場合、肩ベルトが正しくフィットせず、肩への圧力が増加するのです。
また、背中にぴったりとフィットしないランドセルは、バランスが崩れやすく、歩行時に負担がかかります。
原因②荷物が重すぎるため
ランドセルの中に入れる荷物が多すぎると、当然肩への負担が増します。
教科書やノート、体操服、水筒など、毎日の通学で必要なものが多くなると、ランドセルの重量が増加し、それが直接肩に負荷をかけます。
十年前よりも確実に教材が増加・大型化しているため、ランドセルの収納の大きさも大きくなっています。
つまり、その分だけランドセルも重くなっているということです。
原因③体がまだ幼いため
お子さまの体がまだ成長途中であるため、筋肉や骨が十分に発達していないことも原因の一つです。
成長期の体は柔軟性がありますが、まだ未発達のため、重いランドセルを長時間背負うことで、肩や背中に負担がかかりやすくなります。
重い物を背負ってたくさん歩けば体力もつくという考えもありますが、通学の距離が遠いお子さまの場合、それ以上に負担がかかってしまうこともあるのです。
原因④その他
その他の原因として、ランドセルの背負い方が正しくないことや、歩き方が不安定であることなどが考えられます。
また、ランドセルの中の荷物の配置が偏っていると、重心がずれてバランスが取りにくくなり、肩や背中への負担が増すこともあります。
ランドセルで肩が痛くならないための対処方法
肩の痛みを防ぐためには、いくつかの対策を講じることが重要です。
対処法①体に合ったランドセルを選ぶ
お子さまの体に合ったランドセルを選ぶことが第一歩です。
ランドセルのサイズや形状が適切であることを確認し、肩ベルトや背中のクッションがしっかりとフィットするものを選びましょう。
購入前に試着して、お子さまが実際に背負った感覚を確かめることが大切です。
一般的には軽いランドセルを選ぶことを推奨される場合が多いですが、「体にぴったりとフィットするランドセルを選ぶ」ということが更に重要であることは認知されていません。
例えば、登山に使われるバックパック(リュック)は、とても重い荷物を背負っても疲れないよう、体へぴったりとフィットする構造になっています。
対処法②ランドセルの肩ベルトを調整する
肩ベルトの長さを適切に調整することで、ランドセルが背中にぴったりとフィットし、負担が軽減されます。
肩ベルトが長すぎるとランドセルが背中から離れてしまい、肩に余計な負荷がかかります。
定期的に肩ベルトの長さを確認し、お子さまの成長に合わせて調整するようにしましょう。
開封時から全くベルトの状態を変えていないというご家庭は意外にも多いです。
お子さまの成長は早いですから、その時々に合わせて肩ベルトを調節してあげるようにしてください。
対処法③荷物を減らす工夫をする
ランドセルの中身を整理し、必要最低限の荷物にすることで重量を軽減できます。
教科書やノートの持ち帰りを減らすために、学校に置いておけるものは置いておくようにするなど、工夫が必要です。
また、軽量化された学用品を選ぶことも一つの方法です。
置き勉に関して禁止されている学校もあるのが現実ですが、学校側と交渉してみることも有効かもしれません。
まとめ
ランドセルによる肩の痛みを防ぐためには、適切なランドセル選びと日々の調整が欠かせません。
体に合ったランドセルを選び、肩ベルトの調整や荷物の軽減を心掛けることで、肩の負担を軽減し、快適な通学をサポートできます。
お子さまの成長を見守りながら、最適なランドセル環境を整えてあげてください。
