お子さまのランドセル選びにおいて、素材の環境への影響も考慮することは大切です。
天然皮革と人工皮革、それぞれのエコな面を見ていきましょう。
牛革・コードバン等の環境へのメリット・デメリット
天然皮革である牛革やコードバンには、環境に対してさまざまなメリットとデメリットがあります。
メリット①耐久性が高く長く使用できる
天然皮革の最大のメリットはその耐久性です。
特に牛革やコードバンは、非常に頑丈で長持ちするため、6年間の使用にも問題なく耐えることができます。
これにより、不要な修理が発生しないだけでなく、基本的に壊れることもなく、結果として資源の節約につながります。
メリット②生分解性が高く土に還る
天然皮革は生分解性が高く、使用後に土に還る特性があります。
人工皮革と比べて、環境にやさしい素材と言えるでしょう。
天然素材であるため、処分する際の環境負荷も比較的低いです。
デメリット①牛や馬を育てるための水や食料が必要
牛革やコードバンなどの天然皮革のデメリットの一つは、原材料となる牛や馬を育てるために大量の水や食料が必要なことです。
畜産業は水資源や土地の消費が多く、環境への負荷が大きいとされています。
これにより、地球の限られた資源の使用に対する懸念が生まれます。
デメリット②動物福祉の負荷がある
天然皮革のもう一つのデメリットは、動物福祉に対する負荷があることです。
畜産業では、動物の飼育環境や福祉が問題視されることが多く、倫理的な観点からも課題があります。
動物の権利や福祉を重視する視点から、天然皮革の使用には慎重な判断が求められます。
クラリーノ®Fなど人工皮革の環境へのメリット・デメリット
人工皮革には、クラリーノ®Fのような高品質な素材があります。
これらの素材もまた、環境への影響を考慮する必要があります。
メリット①品質が安定する
人工皮革の一つの大きなメリットは、品質が安定していることです。
製造プロセスが統一されているため、常に一定の品質を保つことができます。
これにより、製品のムラがなく、耐久性も期待できます。
メリット②動物福祉への負荷がない
人工皮革は、動物を使用しないため、動物福祉に対する負荷がありません。
これにより、倫理的な問題を避けることができ、多くの人々にとって安心して使用できる素材となっています。
デメリット①石油や化学物質が原材料であること
人工皮革の一つのデメリットは、石油や化学物質が原材料として使用されていることです。
これにより、製造過程での環境負荷が大きくなります。
石油をベースにした素材は、製造時に二酸化炭素の排出や有害な化学物質の使用が避けられません。
デメリット②生分解性が低く分解までにかなりの時間がかかる
人工皮革は生分解性が低く、自然環境に放置されると分解するまでに非常に長い時間がかかります。
このため、廃棄された場合の環境への影響が懸念されます。
リサイクルが難しいこともあり、サステナビリティ（持続可能性）の観点から課題があります。
環境負荷そのものでは牛革・コードバンの方が優れている
総合的に見ると、牛革やコードバンの方が環境負荷は少ないと言えます。
天然素材であるため生分解性が高く、使用後に土に還る特性があります。
また、耐久性が高いため長期間使用でき、故障で買い替える必要がなく、リサイクルや寄付もできることから資源の節約にもつながります。
黒川鞄工房では副産物として採られた革を活用しているため動物福祉にも貢献
黒川鞄工房では、肉産業の副産物として採られた革を活用しています。
ですから、動物福祉に配慮しつつ、高品質なランドセルを提供することができます。
また、環境負荷を最小限に抑えるための取り組みも行っており、持続可能な製品づくりに努めています。
