「ランドセルについてる金具って、色々あるけど、それぞれどんな名前で、どんな役割があるんだろう?」
「錠前や背カンってよく聞くけど、他にも注目すべき金具ってあるのかな?
壊れたりしないかどうかも気になる…」
ランドセルを選ぶとき、ついつい本体の色やデザイン、使われている革の素材なんかに目が行きがちですよね。
でも、ちょっと待ってください!
実は、ランドセルの使い心地や安全性、そしてちょっぴり見た目の印象まで左右する、とっても大切な「縁の下の力持ち」がいるのをご存知ですか。
それが、ランドセルの様々な場所でキラリと光る「金具」たちなんです。
私たち黒川鞄も、ランドセルを作る上で、この金具一つひとつに、お子さまの6年間の使いやすさと安全を願う、たくさんの想いを込めて選んでいます。
目立たない部分かもしれませんが、実はランドセルの品質を左右する重要なパーツなんですよ。

普段あまり注目されない「金具」ですが、実はランドセルの使い勝手や安全性に大きく関わる大切な部品なんです。私たちも一つ一つこだわりを持って選んでいます!
この記事では、そんなランドセルの「金具」にスポットライトを当てて、主な種類とその役割、気になる素材やデザイン、そして万が一の時の修理やお手入れ方法まで、皆さまの「知りたい!」にまるっとお答えしていきます。
これを読めば、ランドセル選びの視点がぐっと広がり、細部へのこだわりがもっともっと楽しくなるはずです!
ランドセルにはどんな金具があるの?主な種類と名前、そして大切な役割


まずは、ランドセルのあちこちで活躍している金具たちを、場所ごとに見ていきましょう。
「あ、これ知ってる!」というものから、「へぇ~、こんな名前だったんだ!」という発見もあるかもしれませんよ。
ランドセルの顔!カチッと安心「錠前」の種類と特徴(自動ロック・手動ロック)
ランドセルのかぶせ(フタのことですね)をパチンと留める、一番目立つ金具が「錠前(じょうまえ)」です。
これがしっかりしていないと、中の教科書が飛び出してしまったりして大変ですよね。
最近主流になっているのは、かぶせを近づけるだけで自動でカチッとロックがかかる「自動ロック(オートロック)」タイプ。
閉め忘れを防いでくれるので、小さなお子さまでも安心です。
一方、昔ながらの、金具を手でクルッと回して留める「手動ロック」タイプも、構造がシンプルで壊れにくいという良さや、自分の手で確実に締めたという安心感が得られるという根強い人気があります。
どちらのタイプも、お子さまが自分で簡単に開け閉めできるか、そして丈夫な作りになっているかが選ぶ時のポイントですね。



錠前はランドセルの「顔」とも言える部分。自動ロックも手動ロックも、それぞれに良さがありますね。お子様に合ったものを選んであげてください。
背負い心地の決め手!「背カン」の動きとランドセルが体にフィットする秘密
ランドセルの背中側、肩ベルトの付け根についている金具が「背カン(せかん)」です。
これは、ランドセルの背負い心地を左右するとっても重要なパーツ!
最近のランドセルの多くは、この背カンが左右に動いたり、肩ベルトが自然に立ち上がったりする「立ち上がり背カン」や「スライド背カン」(メーカーさんによって呼び名はいろいろあります。
「フィットちゃん」なども有名ですよね)を採用しています。
これによって、ランドセルがお子さまの背中にピッタリとフィットしやすくなり、重さが分散されて軽く感じられるようになるんです。
まるでランドセルが体に吸い付くような、そんな感覚を生み出すための、まさに「縁の下の力持ち」なんですよ。
あると便利!側面の「ナスカン」と肩ベルトの「Dカン」って何に使うの?
ランドセルの側面によく付いているフック状の金具、あれは「ナスカン」と言います。
体操着袋や給食袋、水筒などをぶら下げるのにとっても便利ですよね。
最近のナスカンには、ある程度の力が加わると自然に外れる「安全機能」が付いているものも多く、万が一どこかに引っかかってしまった時にも安心です。
そして、肩ベルトの胸のあたりに付いているD字型の小さな金具、これは「Dカン(ディーカン)」と呼ばれます。
ここに防犯ブザーを取り付けたり、パスケースをぶら下げたりと、意外と活躍の場面が多い金具なんです。
すぐに取り出したいものを付けておくのに便利ですね。
成長に合わせてピッタリに!肩ベルトの長さを調節する「美錠」の使い方
ランドセルは6年間使うものですから、お子さまの成長に合わせて肩ベルトの長さを調節できることが大切ですよね。
その長さ調節をするための金具が「美錠(びじょう)」です。
ベルトのバックルと同じような仕組みですね。
この美錠がしっかりしていないと、肩ベルトがずり落ちてしまったり、体にフィットしなくなったりしてしまいます。
お子さまが自分で簡単に調節できるか、というよりは、親御さんが定期的にお子さまの体格に合わせて調節してあげる、という使い方が主になります。
丈夫で、ベルトをしっかりと留められるものが選ばれています。
あると嬉しい「持ち手」!金具の有無でどう違う?
ランドセルの上部に、手で持つための「持ち手」が付いているタイプと、付いていないタイプがありますよね。
この持ち手も、実は金具の一種と言えるかもしれません(素材は革や樹脂の場合もありますが、取り付け部分などに金具が使われることが多いです)。
持ち手があると、教室のロッカーにかける時や、親御さんがランドセルを持ち運びする時などに、とっても便利。
特に低学年のうちは、親御さんが手伝ってあげる場面も多いので、あると助かる機能の一つです。
ただ、持ち手がない方がランドセル全体のデザインがスッキリ見える、という好みもあるかもしれませんね。



持ち手は、あると何かと便利な機能です。デザインの好みもあると思いますが、実用性を考えると付いていると安心ですね。
見た目も気分もアップ?ランドセル金具の素材・色・デザインいろいろ


金具は機能性だけでなく、ランドセル全体のデザインのアクセントにもなる重要なパーツ。
素材や色、形によって、ランドセルの印象もガラリと変わるんですよ。
キラッと光る?
それともシック?
金具の「色」で印象が変わる(ゴールド、シルバー、アンティーク調など)
ランドセルの金具の色で、一番よく見かけるのはシルバーでしょうか。
どんな色のランドセルにも合わせやすく、スッキリとした印象になりますよね。
女の子向けの可愛らしいランドセルには、華やかなゴールドの金具が使われていることもあります。
キラキラしていて、ちょっぴりお姫様気分になれるかもしれません。
そして最近人気なのが、アンティーク調の金具。
少しくすんだような風合いのゴールドやブロンズ系の色味は、クラシカルで上品な雰囲気を醸し出します。
私たち黒川鞄のランドセルも、このアンティーク調の金具で統一しているモデルが多く、落ち着いた高級感を演出しています。
丈夫で長持ち、錆びにくいのはどんな「素材」?(ステンレス、真鍮など)
金具の素材も気になるところですよね。
毎日使うものですから、丈夫で錆びにくいものが一番です。
ランドセルの金具には、ステンレスや亜鉛合金、真鍮(しんちゅう)といった金属がよく使われます。
ステンレスは錆びにくく耐久性が高いですし、真鍮は使い込むほどに味わい深い色合いに変化していくのが魅力です。
表面にメッキ加工を施して、錆びにくさや見た目の美しさを高めているものも多いですよ。
細部もおしゃれに!金具のデザインにも注目してみよう
よく見ると、金具の形もランドセルによって色々なんです。
錠前のつまみの形が丸かったり四角かったり、ナスカンやDカンのデザインがちょっと凝っていたり。
中には、ブランドのロゴが刻印されていたり、可愛らしいモチーフが付いていたりするものも。
こういった細部のデザインへのこだわりが、ランドセル全体の個性を引き立ててくれるんですね。
「神は細部に宿る」なんて言葉もありますが、まさにそんな感じです。



金具の色や素材、デザインにもぜひ注目してみてください。黒川鞄では、落ち着いたアンティーク調の金具で統一し、上品な仕上がりを大切にしています。
毎日使うものだから気になる!金具の丈夫さと安全性、もしもの時のこと


どんなに素敵なデザインでも、金具がすぐに壊れてしまったり、使っていて危なかったりしたら困りますよね。
丈夫さと安全性、そして万が一の時のことも、しっかりチェックしておきましょう。
ランドセルの金具って壊れやすいの?丈夫さのヒミツと選び方のポイント
「ランドセルの金具って、毎日ガチャガチャ使うから、壊れやすいんじゃないかしら…」
そんな心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、安心してください。
ランドセルメーカー各社は、金具の丈夫さ(耐久性)にも、ものすごく力を入れています。
何度も開け閉めする錠前や、重さがかかる背カン、肩ベルトの美錠などは、厳しい強度試験をクリアした、信頼性の高い部品が使われています。
選び方のポイントとしては、実際に金具を触ってみて、グラグラしたり、安っぽい感じがしたりしないかを確認すること。
そして、やっぱり信頼できるメーカーの、しっかりとした作りのランドセルを選ぶことが大切ですね。
安全第一!指を挟みにくい?引っかかりにくい?金具の安全性チェック
小さなお子さまが使うものだからこそ、金具の安全性はとっても重要です。
例えば、錠前を開け閉めする時に、指を挟みにくいような形状になっているか。
ナスカンやDカンが、衣服や周りのものに引っかかりにくいように、角が丸く処理されているか。
そういった細やかな配慮がされているかどうかも、ぜひチェックしてみてください。
安全ナスカンのように、一定の力が加わると外れる機能が付いているものは、万が一の事故を防ぐためにも有効です。
いざという時どうする?金具が取れたり壊れたりした場合の修理や交換について
どんなに丈夫な金具でも、長年使っているうちには、どうしても調子が悪くなったり、万が一取れてしまったり、壊れてしまう可能性もゼロではありません。
そんな時、頼りになるのが「6年間保証」です。
ほとんどのランドセルには、購入から6年間の保証が付いていて、通常の使用範囲内での金具の故障であれば、無償で修理や交換をしてもらえる場合が多いです。
購入する際には、保証の範囲や修理期間、代替ランドセルの貸し出しの有無などを、お店やメーカーにしっかり確認しておきましょうね。
私たち黒川鞄も、もちろん金具の修理には責任を持って対応させていただきます。



万が一の金具の故障にも、6年間保証でしっかり対応いたしますのでご安心ください。お子様の安全と快適な6年間をサポートします。
知ってた?側面の「ナスカン」には、万が一の時に外れる安全機能が付いていることも!
これは、ぜひ知っておいてほしい大切な機能です!
ランドセルの側面についているナスカンに、給食袋や体操着などをぶら下げて歩いている時、もしその袋が電車のドアに挟まったり、自転車に引っかかってしまったりしたら…考えただけでも怖いですよね。
でも、最近の多くのランドセルのナスカンには、ある一定以上の強い力が加わると、ナスカン自体がランドセル本体から外れるように設計されている「安全ナスカン」が採用されています。
これによって、お子さまが大きな事故に巻き込まれるのを防いでくれるんです。
見た目は普通のナスカンと変わらなくても、こんな風にお子さまの安全を守るための工夫が隠されているんですね。
ピカピカを長持ちさせたい!ランドセル金具のお手入れ方法


せっかくの素敵な金具も、汚れたり錆びたりしてしまったら残念ですよね。
ちょっとしたお手入れで、ピカピカの状態を長持ちさせることができますよ。
普段のお手入れはどうしたらいい?金具をキレイに保つコツ
普段のお手入れは、とっても簡単です。
乾いた柔らかい布で、金具の表面についたホコリや手垢などを、優しく拭き取ってあげるだけで十分です。
雨に濡れた時などは、水分をそのままにしておくと錆の原因になることもあるので、早めに拭き取ってあげましょうね。
特に、手の脂などが付きやすい錠前のつまみ部分などは、こまめに拭いてあげると、いつまでもキレイな輝きを保てますよ。
もし金具が錆びてしまったら…?おうちでできるサビ取り方法ってあるの?
万が一、金具に少し錆が出てしまった場合。
初期の軽い錆であれば、おうちで対処できることもあります。
例えば、市販の金属磨きクロスや、錆取り効果のあるクリームなどを少量布につけて、優しくこすってみると、錆が取れることがあります。
(必ず目立たないところで試してから、素材に合ったものを使ってくださいね!)
ただ、錆がひどい場合や、自分でやるのが不安な場合は、無理せず購入したお店やメーカーに相談してみるのが一番です。
小さなパーツの一つひとつにも、お子さまの6年間の学校生活を快適に、そして安全に過ごせるようにという、たくさんの工夫と想いが込められているんだな、と少しでも感じていただけたら嬉しいです。
ランドセルを選ぶ際には、ぜひこの「金具」たちにも、愛情のこもった眼差しを向けてみてくださいね。
きっと、新しい発見があるはずです。



金具のお手入れも、ランドセルを長く大切に使うためのポイントです。もし困ったことがあれば、いつでも私たちにご相談くださいね。