ランドセルを選ぶ際に、どんなご家族でも検討するのが「ランドセルの重さ」です。
ランドセルの重さは1,100~1,700gほどと言われており、ランドセル自体の重さもなかなかのもの。
さらに、教科書やノート、体操着や給食袋などを加えると、小さな体にかなりの負担となります。
こうした重い荷物から「ランドセル症候群」と呼ばれる問題もよく聞かれるようになりました。
そのため、なるべく軽いランドセルを選ぶご家庭も多いのですが、実はお子さまにとっては重量そのものよりも重要な要素があることはご存知でしょうか?
この記事ではランドセル症候群と、その症状を予防するために必要な要素、そして、おすすめのランドセルの情報についてやさしく解説をします。
ランドセル症候群とは?
お子さまの入学準備、ランドセル選びはもうお済みですか?
ランドセル選びはただのファッションではなく、お子さまの健康にも影響を与える重要な選択です。
「ランドセル症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
ランドセル症候群とは、不適切なランドセル選びによって引き起こされる肩や背中の痛み、姿勢の悪化などの問題のことです。
どうすればこのランドセル症候群を予防できるのでしょうか?
たしかに、重すぎるランドセルは、お子さまの小さな体、特に肩や背中に負担をかけます。
しかし、実はランドセル症候群を予防するために考えなければならないのは、重量だけではありません。
ランドセルは軽さよりも体へのフィットを重視する
ランドセルは、お子さまの体にしっかりフィットすることがなにより重要です。
肩ベルトはやわらかく、体になじみやすい素材を選び、肩のラインに合わせて立ち上がっていることが望ましいです。
また、ランドセルの内部構造も重要です。
教科書やノートなどの荷物が均等に収納できるデザインを選ぶことで、重心が偏らず、負担を軽減できます。
さらに、本革など通気性の良い背面素材を選ぶことも、快適さを保つために大切です。
いずれにしても、軽いランドセルを選ぶだけではランドセル症候群を予防することは難しいのです。
ランドセル症候群は、お子さまにフィットしないランドセルで起こる体への悪影響のこと
軽さだけでランドセルを選ぶと失敗する理由
軽いランドセルは魅力的ですが、それだけではお子さまの健康や快適さを十分にサポートできません。
先ほどもお話した通り、重い軽いに関わらずランドセル症候群になる場合もあります。
なぜなら、体にフィットしないランドセルは、重心が安定せずに実際の重量以上に重く感じられ、体への負担も大きくなるためです。
体にフィットしないと重く感じる
ランドセルがお子さまの背中にしっかりフィットしないと、重心が不安定になり、実際の重量以上に重く感じることがあります。
登山では重たい荷物を背負ったまま、山を登り長い距離を歩かなければなりません。
そのため、登山用のリュックは、負担を軽減させるために、体にぴったりとフィットするつくりになっています。
実際に自分の体で一度経験をしてみるとわかりますが、体にフィットして一体となる設計の登山用のリュックは実際の重さよりもかなり軽く感じられます。
そして、同じ重さの荷物を入れたリュックでも、ベルトを緩めるなどすると、全く異なるほど重たく感じるのです。
それほど体へのフィット感が重さの感じ方、そして実際の体への負担に大きく影響しているということ。
ランドセル症候群防止のためには、ランドセルは重量よりも「体へのフィット感」を重視する
フィット感で選ぶなら、職人技が光る工房系がおすすめ
お子さまの体への負担を軽減したい場合、特にランドセルを背負った時の肩と背中のフィット感が重要です。
たとえば、黒川鞄工房の肩ベルトは、はばたく翼のように立ち上がった形が特徴的です。
これは、ランドセルを背負った時、お子さまの背中にぴったりフィットするようにとの職人のこだわりから生み出されたもの。
背筋が伸びた正しい姿勢で背負え、実際よりも軽く感じられる工夫が凝らされています。
この肩ベルトの形状は、芯材などは使わず、職人が針と糸を使って、ひとつひとつ丁寧に縫い上げたまさに職人の手仕事がなせる技法です。
もちろん、お子さまひとりひとりの体型に合ったランドセルを選ぶことが一番ですが、
機械による量産品のランドセルとは違う、ぬくもりが感じられる工房系のランドセルをぜひ一度お試しください。
黒川鞄工房のランドセルを軽い順番でご紹介
黒川鞄工房はいわゆる工房系と呼ばれる、職人の手づくりでランドセルを製造しているメーカーです。
最高級品のコードバンから、普遍的な魅力を持つ牛革、そして、最新の軽量素材であるクラリーノを使用したランドセルを一品一品手づくりで制作していることが特徴。
多くのご家族の皆さまからご支持をいただき、特に質感と耐久性、そして体へのフィット感について高くご評価いただいております。
そこで黒川鞄工房のランドセルを軽い順番にご紹介いたします。
クラリーノハイブリッドランドセル
重さ:1,280g前後
まずはクラリーノハイブリッドランドセルからご紹介します。
このランドセルは、耐久性に優れたクラリーノと牛革のハイブリッド素材を使用し、軽量化と同時に質感も高めました。
軽い上に水や汚れに強く、お手入れも簡単なので、お子さまが毎日使うのに最適。
もちろんお子さまの体へのフィット感は折り紙付きです。
牛革ランドセル
重さ:1,480〜1,500g前後(モデルによって異なります)
天然の牛革を使用しており、耐久性と高級感が魅力です。
使い込むほどに味が出る素材で、お子さまの成長と共に愛着が深まります。
重量はクラリーノより少し重めですが、その分耐久性も高く、お子さまの小学校生活を卒業式の日までしっかりと支えます。
重量は少し重くとも、体にぴったりと寄り添うようつくられたランドセルですから、実際の重さよりもずっと軽く感じられるはずです。
コードバンランドセル
重さ:1,520〜1,780g前後(モデルによって異なります)
そして、コードバンランドセル。
最高級の馬革を使用し、耐久性と品質の高さを兼ね備えています。
使い込むほどに光沢が増し、独特の風合いを楽しめます。
こちらも牛革ランドセルと同じく、少し重さを感じますが、その質感と耐久性は格別。
体へのフィット感も高く、ランドセル症候群の予防にも十分に効果があるでしょう。
軽いランドセルのまとめ
ランドセルの重さから生じる「ランドセル症候群」は、お子さまの健やかな成長の妨げとなります。
そして、それを防ぐために、軽さばかりが注目をされますが、実は体へのフィット感が大切であることをご理解いただけたのではないでしょうか。
ランドセル選びは、重量だけでなく、お子さまの体型や使いやすさも考慮することが大切です。
黒川鞄工房では、各種ランドセルの中から、お子さまにぴったりの一つを見つけるお手伝いをしています。
軽い体感、素材、耐久性、使い心地のバランスを大切にし、お子さまの毎日を支える最適なランドセルをお選びください。
お子さまの6年にわたる小学校生活のために、最高のランドセルを見つけられますように。